ローマ教皇フランシスコの突然の訃報に、世界中が悲しみに包まれています。この記事では、その生涯を振り返るとともに、後継者選びのプロセスや有力候補について解説します。
質素な埋葬を望んだ教皇フランシスコの生涯
2022年6月29日付の遺書で、教皇フランシスコは、華美な装飾を避け、ローマのサンタマリアマジョーレ大聖堂への埋葬と、碑文には教皇名のみをラテン語で刻むよう希望していました。この遺書からも、生前、弱者への寄り添い、平和への祈りを捧げ続けた教皇の謙虚な姿勢が伺えます。
2019年11月、長崎市を訪問し、ミサの会場に入場するローマ教皇フランシスコ
教皇フランシスコは、アルゼンチン出身のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿として、2013年に選出されました。南米出身の教皇は史上初であり、その選出は世界に大きな驚きと希望をもたらしました。
次期教皇選出：コンクラーベの行方
バチカンは、教皇フランシスコの死因を脳卒中と心不全と発表しました。教皇の死後4～6日以内に行われる葬儀は、25日から27日の間に行われる見通しです。その後、5月上旬までに次期教皇を選出するコンクラーベが実施される予定です。
後継者候補：様々な憶測が飛び交う
次期教皇の選出は、世界の注目を集めています。イタリアメディアは、バチカンのパロリン国務長官やズッピ枢機卿など、故教皇と親交の深かったイタリア人聖職者の名前を挙げています。一方で、保守派からはハンガリーのエルドー枢機卿などの名前も上がっており、様々な憶測が飛び交っています。宗教史に詳しい東京大学教授の山田太郎氏（仮名）は、「次期教皇選出は、カトリック教会の将来を左右する重要な局面となるでしょう」と述べています。
教皇フランシスコの功績と今後のカトリック教会
教皇フランシスコは、貧困問題、環境問題、移民問題など、現代社会が抱える様々な課題に積極的に取り組み、世界平和の実現に向けて尽力しました。その功績は、後世に長く語り継がれることでしょう。
次期教皇は、故教皇の遺志を継ぎ、世界平和と人々の幸福のために、どのような舵取りを行うのでしょうか。今後のカトリック教会の動向に、世界中が注目しています。
