香港理工大に立てこもった女子高生、取材に応じる 遺書を書く仲間も

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 香港理工大で投降し、うずくまるデモ隊の若者たち=19日、香港(共同)
 香港理工大で投降し、うずくまるデモ隊の若者たち=19日、香港(共同)

 香港でデモ隊と警官隊の主戦場となった香港理工大には、10代の中高校生も多数立てこもっていた。その中にいた女子高校生(17)が19日までに産経新聞の取材に応じ、恐怖と使命感の間で苦しんでいた当時の少年少女たちの思いを語った。(香港 藤本欣也)

 中学5年(日本の高校2年)の陳さん(仮名)が知人の大学生と、理工大に入ったのは17日午後5時ごろ。警察によって出入り口が封鎖されていたため、催涙弾と火炎瓶が飛び交う中、2・5メートルのフェンスをよじ登り構内に入った。

 構内では、若者たちがバリケードを築いたり、火炎瓶を作ったりと忙しく動き回っていた。

 同じ中学生(日本の中高校生)も多数見かけたが、「おびえている子や、絶望的な表情をしている子が多かった」という。大学生らが「大丈夫だ。援軍が来るからな」と励ましていた。電話やSNSを通じ、「早く帰ってきなさい」と親から圧力を受け、使命感との間で苦しむ中学生もいた。

 「自分の伝えておきたいことを早く書いておけ」。ある男性がこう叫んだのを合図に、若者たちが広場に集まり、「遺書」や、自分の身元が分かる個人情報を書き始めた。催涙弾の発射音がずっと聞こえていた。

 「私の後に続いて香港のために歩いてほしい」。陳さんもまだ見ぬ後輩たちに書き残し、ズボンのポケットに押し込んだ。周囲に数百人いたが、みな何かを伝えようとしていた。

 18日未明、催涙ガスの白煙に包まれる中、陳さんは記者たちに紛れて何とか大学から脱出できた。理工大の構内にいた約12時間、自分は何もできなかったという無力感にさいなまれた。

 「でも、大学生になるまで待っていられない。自分の未来は自分で決める。世界の人に私たちの行動を理解してほしい」。陳さんは同じ世代の思いを代弁し、決意を新たにしている。

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