【ワシントン=池田慶太】米国のトランプ大統領は24日、ロシアによるウクライナ侵略を巡り、ロシアが停戦する意向だとの見解を示して「(ウクライナ)国全体を奪うことをやめた。かなり大きな譲歩だ」と述べた。ホワイトハウスで記者団から、米国が仲介する和平交渉でロシアがどのような譲歩を示したのかを問われた際に答えた。
ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島については、ウクライナが取り戻すのは「非常に難しい」と語った。米国が示した和平案では、ロシアによるクリミア占領を米国が法的に承認することが明記されているとされる。
ウクライナ首都キーウなどで24日、露軍の大規模攻撃で多数の死傷者が出たことに関連し、トランプ氏は同日、自身のSNSでプーチン露大統領に向け「ウラジーミル、やめろ!」と攻撃停止を求めていた。