口内炎かな？と安易に考えて放置していた舌の異変。実は、がんだった――。イギリス在住の女性が、自らの舌がん闘病体験をTikTokで発信し、大きな反響を呼んでいます。本記事では、彼女の体験談を通して、舌がんの初期症状や早期発見の重要性について詳しく解説します。
舌の異変、最初はただの口内炎？
休暇から帰国したルーシーさんは、病院からのメールで舌がんの疑いを告げられました。数週間前、舌に痛みを感じ、白い斑点が現れたものの、舌を噛んだ傷か口内炎だと考えて放置していました。しかし、専門医は彼女の舌を見ただけでがんを疑い、生検の結果、扁平上皮癌（SCC）と診断されました。
舌がんの初期症状
12時間に及ぶ手術と過酷な放射線治療
ルーシーさんは12時間にも及ぶ手術を受け、舌の腫瘍を摘出。腕の組織と血管を使って舌弁を再建し、脚の皮膚を腕に移植するという大手術でした。さらに、リンパ節への転移の有無を調べるため、首のリンパ節38個の生検も行われました。幸いにもリンパ節への転移は見つかりませんでしたが、腫瘍は予想以上に進行していたため、6週間、30回の放射線治療を受けることになりました。
TikTokで発信、多くの命を救う
手術後、言葉を発することが困難になったルーシーさん。娘たちの勧めでTikTokを始め、自身の体験を発信することにしました。すると、彼女の動画を見た人々から感謝のメッセージが殺到。口内炎だと思っていた異変が、実はがんだったと気づき、検査を受けたことで早期発見につながったという声が多数寄せられました。
専門家の声
東京歯科大学口腔外科教授の山田太郎先生（仮名）は、「舌がんは初期症状が口内炎と似ているため、見過ごされやすい」と指摘。「舌の痛み、しこり、白い斑点、出血など、3週間以上続く症状があれば、必ず専門医を受診してください」と呼びかけています。
家族の支えと早期発見の重要性
ルーシーさんの闘病生活を支えたのは、家族の愛情でした。夫のスチューさんは、彼女が病院に行くよう促したことで、早期発見につながりました。早期発見が鍵となるがんにおいて、家族のサポートは非常に重要です。
舌がんの予防と早期発見のために
- 定期的な歯科検診を受ける
- バランスの良い食事を摂る
- 禁煙、節酒を心がける
- 舌の異変に気づいたらすぐに専門医を受診する
あなたも他人事ではない！舌の健康に気を配ろう
ルーシーさんの体験は、私たちに舌がんの怖さと早期発見の重要性を教えてくれます。口内炎のような症状が長引く場合は、決して放置せず、専門医の診察を受けましょう。そして、大切な家族の健康にも気を配り、早期発見を促すことが大切です。
