巨大地震に備える!電気なし生活のススメ【食料備蓄のススメも】

東日本大震災以降、日本は大地変動の時代に入り、地震や火山噴火のリスクが高まっています。災害で生き延びるためには、地学の知識が不可欠です。この記事では、京都大学名誉教授 鎌田浩毅氏の著書『大人のための地学の教室』を参考に、災害に備えた「電気なし生活」のススメと食料備蓄の重要性について解説します。

北海道胆振東部地震の教訓:電気に頼らない暮らしの重要性

2018年の北海道胆振東部地震では、全域で停電が発生しました。北海道は千島海溝を震源とする地震のリスクに加え、寒冷地特有の課題や人口密度の低さによる支援の遅れも懸念されます。

ここで注目すべきは「電気への依存」です。「持続可能な社会」という言葉が頻繁に使われますが、電気に依存した状態では真の持続可能性は実現できません。地震、噴火、異常気象など、非常時にはまず電気がストップするからです。

停電時の家庭の様子停電時の家庭の様子

1日3時間「電気なし生活」を実践してみよう

ライフラインの中でも電気が最も重要です。私たちの生活だけでなく、農業や物流も電気に依存しています。だからこそ、電気がなくても生活できるスキルを身につけることが重要です。

鎌田教授は、1日に3時間、電気なしで生活することを提案しています。スマートフォンの電源を切り、ブレーカーを落とす。ろうそくや火鉢を使う(火災と換気には注意)。石油ストーブは点火に電池が必要なのでNGです。

この実践を通して、電気なしの生活を体験し、非常時に必要なものが見えてきます。食料備蓄の大切さも実感できるでしょう。

食料備蓄で安心を確保!何日分備えていますか?

家庭では2日間、一人暮らしの学生なら5日間、食料の買い出しに行かない生活も試してみましょう。冷蔵庫にあるものだけで生活し、非常時に役立つ食品を把握します。

食料備蓄の専門家、佐藤恵氏(仮名)は、「ローリングストック法」を推奨しています。これは、普段から多めに食料を備蓄し、消費しながら補充していく方法です。賞味期限切れを防ぎ、常に一定量の食料を確保できます。

食料備蓄のイメージ食料備蓄のイメージ

持続可能な社会のために、無駄をなくす意識を

電気なし生活や食料備蓄を通して、私たちの生活の無駄に気づくことができます。日本は豊かな生活を送っていますが、世界にはそうでない人々が多く存在します。地球規模の危機に直面した時、彼らが真っ先に影響を受けるでしょう。

持続可能な社会を実現するためには、電気への依存を減らし、食料の無駄をなくす意識が不可欠です。これらの実践を通して得た知識や経験は、私たち自身の防災意識を高めるだけでなく、地球規模の課題解決にも貢献するはずです。