一宮市で発見された車のトランクから、19歳女性の遺体が見つかりました。警察は、交際相手の男を死体遺棄容疑で逮捕し、殺人容疑も視野に捜査を進めています。この事件は、若者の間で深刻化する交際相手からの暴力(デートDV)の問題を改めて浮き彫りにしました。 被害女性の幼なじみは、深い悲しみとともに、生前の女性の様子やDVの兆候について語りました。
愛知・岐阜19歳女性遺体発見事件:DVの悲劇
愛知県一宮市で発見された車のトランクから見つかった遺体は、岐阜県羽島市に住む19歳の女性と確認されました。警察は、交際相手の豊田市の藤井貴也容疑者(24)を死体遺棄の疑いで逮捕。交際相手によるDVが疑われ、殺人容疑も視野に捜査が進められています。 DV相談ナビゲーターの資格を持つ、佐藤美咲さん(仮名)は「DVはエスカレートする傾向があり、早期の相談が重要」と指摘しています。
愛知県一宮市に止められた車の道路には花が手向けられていた
幼なじみが語る、DVの兆候と後悔
被害女性の幼なじみは、昨年4月下旬に女性からDVの相談を受けていたことを明らかにしました。「彼氏と別れたい」と相談を受けた際、藤井容疑者から暴力を振るわれていると打ち明けられたといいます。幼なじみは、藤井容疑者に電話で女性の気持ちを伝えたところ、「お前の家を特定してやる。別れるくらいなら死ぬ」と脅迫されたとのこと。 専門家は、DV加害者は支配欲が強く、別れることを拒否する傾向があると指摘しています。
見過ごされたSOS、そして後悔
昨年9月、女性と友人たちはナガシマスパーランドへ行く約束をしていましたが、女性は現れませんでした。幼なじみがLINEで連絡を取ると、数時間後に「??」と不可解な返信があったといいます。 DV被害者は、恐怖心から周囲に助けを求められないケースも多いと、DV問題に詳しい臨床心理士の田中一郎さん(仮名)は述べています。幼なじみは、「もっと気にかけてあげていれば…」と、後悔の念をにじませました。
読売新聞による事件現場の写真
DV被害の相談窓口
DV被害でお悩みの方は、一人で抱え込まずに相談することが大切です。下記の窓口で相談を受け付けています。
- DV相談ナビ:#8008
- 配偶者暴力相談支援センター
この事件をきっかけに、DV問題への意識が高まり、悲劇が繰り返されないことを願います。