衆院議院運営委員会の野党筆頭理事を務める立憲民主党の手塚仁雄衆院議員は21日、NHKから国民を守る党の丸山穂高衆院議員について、同日の同委理事会で、皇室行事で不適切な行動があった可能性があるとして、与党側が事実関係の調査に乗り出すことになったと説明した。国会内で記者団に語った。丸山氏は同日、記者団にこうした行動を全面的に否定した。
手塚氏は、理事会で野党の出席理事から「一連の即位にあたっての皇室行事で、国会議員が招かれた立食形式のお祝いの場面で、丸山氏がだいぶ酒を飲んで、周りの議員に制止される場面があった」との指摘があったと話した。
さらに手塚氏は「われわれも事実関係を速やかに集める努力はしたい。仮に事実なら、改めて院としても何らかの対応をしないといけない」と強調した。
一方、丸山氏は記者団に「何をもって泥酔していたというのか。まったくもって名誉毀損(きそん)だ。周囲の議員から制止されたという認識はない」と述べた。
丸山氏をめぐっては、酒に酔った状態で北方領土を戦争で取り返す是非に言及したとして、6月の衆院本会議で直ちに進退判断を促す糾弾決議が全会一致で可決された。