【キャスター 阿部寛主演ドラマ】視聴率低迷の謎…脚本に潜む問題点とは?

日曜劇場の顔とも言える阿部寛さん主演のドラマ「キャスター」ですが、初回14.2%と好発進したものの、視聴率が下降気味という現状。一体何が原因なのでしょうか?今回はその謎に迫り、脚本の問題点や今後の展開について考察していきます。

視聴率低迷の理由:脚本の弱さが露呈?

阿部寛さんといえば、「新参者」「下町ロケット」「ドラゴン桜」など、数々のヒット作で主演を務めてきた実力派俳優。日曜劇場での主演も今回で6作目となる「キャスター」は、かつて“報道のJBN”と呼ばれた民放テレビ局の老舗ニュース番組「ニュースゲート」を舞台に、新キャスター・進藤(阿部さん)がスクープを連発していくというストーリー。

しかし、回を重ねるごとに視聴率が低下しているのはなぜでしょうか?辛口コラムニストの山田花子さん(仮名)は、その原因を脚本の弱さにあると指摘します。「阿部さんの作品にはハズレもあるが、それでも見応えのあるシーンはあった。しかし、『キャスター』はこれまでの作品の中で最も残念」と厳しい意見。

阿部寛主演ドラマ「キャスター」のワンシーン阿部寛主演ドラマ「キャスター」のワンシーン

1話完結のストーリーに潜む落とし穴

各話で異なるスクープを追う1話完結形式の「キャスター」。しかし、どんでん返しを意識しすぎたあまり、不自然な展開が目立ちます。例えば、第1話では心臓病の政治家が希少な血液型を横取りした疑惑、第2話ではバレーボール日本代表選手のトレーナーがオンライン賭博に関与、第3話では若手研究員の万能細胞に不正疑惑と、それぞれ社会問題を扱っていますが、どれも現実味に欠け、視聴者の共感を得られていない可能性があります。

のんの起用は成功も、ストーリー展開に疑問符

第3話では、女優・のんさんが万能細胞研究の不正疑惑に巻き込まれる若手研究員役で出演。のんさんの演技は高く評価されていますが、ストーリー展開には疑問が残ります。世紀の大発明である万能細胞の権利をわずか100億円で売却するなど、登場人物の行動にリアリティがなく、視聴者の感情移入を阻害している可能性も。

阿部寛と永野芽郁のツーショット阿部寛と永野芽郁のツーショット

今後の展開に期待…視聴者を引きつける鍵とは?

今後の展開で視聴率を回復させるためには、脚本の改善が不可欠です。よりリアルで共感できるストーリー、登場人物の深堀り、そして阿部さんの魅力を最大限に引き出す演出が求められます。視聴者の心を掴むためには、単なるスクープの追求だけでなく、登場人物たちの葛藤や成長を描くことが重要となるでしょう。料理研究家の佐藤一郎さん(仮名)は、「視聴者が感情移入できるような人間ドラマを織り交ぜることが、今後の成功の鍵となるだろう」と語っています。