IOCの民泊契約に抗議 仏ホテル業界がパリ五輪協力の停止表明


 【パリ=三井美奈】国際オリンピック委員会(IOC)が米民泊仲介大手エアビーアンドビーとスポンサー契約を結んだことに抗議し、フランスのホテル産業組合(UMIH)は20日、2024年パリ夏季五輪への協力を停止する方針を示した。

 UMIHは20日の声明で、エアビー社は「世界中でルールを逸脱している」と批判し、IOCの契約はホテル業への敬意を欠くと表明。UMIHホテル部門のローラン・デュック代表は対応が示されるまで、パリ五輪開催の準備会合には参加しないと述べた。パリ五輪組織委員会はすでに、関係者用に4万泊分のホテルを予約しているという。

 UMIHは、ホテルや飲食業など仏国内の約3万社が参加。エアビー社に対しては昨年、適切な納税や業界規制を免れており、不公正競争にあたるとして商業裁判所に提訴していた。

 IOCは18日、エアビー社と28年までの公式パートナー契約を結んだと発表。仏メディアによると、パリのイダルゴ市長はこれを受け、IOCのバッハ会長に書簡で「危険な結果を招く」と懸念を伝えていた。



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