【AFP=時事】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が9日の第2次世界大戦の「戦勝記念日」に合わせて3日間の停戦を一方的に発表する中、ウクライナは8日朝、北東部スムイ州がロシア軍からの誘導爆弾による攻撃を受けたと発表した。ミサイル・無人機攻撃は確認されなかったとしている。
【写真】ロシアによるウクライナ・スムイ州への6日の攻撃で大破した建物
ロシア大統領府(クレムリン)によると、停戦は8日午前0時(日本時間同日午前6時)に始まり、10日午前0時(同日午前6時)まで続く予定となっている。ウクライナ側は、プーチン氏による一方的な停戦命令を政治的な演出だとして非難し、30日間の停戦を求めている。
ウクライナ空軍は8日朝、ロシア軍から複数回の攻撃を受けたと報告している。「午前8時現在、ウクライナ領空でミサイル攻撃や無人機攻撃は確認されていないが、夜間に敵軍はスムイ州で誘導滑空爆弾を使用した戦術航空攻撃を激化させた」と主張している。
救急隊は、ロシア・クルスク州との国境に近いスムイ州ビロピリヤ近郊の住宅地が攻撃を受け、がれきの下に埋まっていた女性1人を救出したと伝えている。
ウクライナ政府の「偽情報対策センター」のアンドリー・コバレンコ所長は、ロシアが「スムイ州を攻撃し、停戦に違反した」と非難した。【翻訳編集】 AFPBB News