米事務機器大手ゼロックスは21日、買収提案を拒否した米パソコン大手HPに不満を示し、25日夕までに資産査定に合意しなければ、敵対的買収に踏み切る考えを明らかにした。HPの取締役会メンバーに送付した書簡を公表した。
書簡では、HPの取締役会が、ゼロックスの買収提案を「著しく過小評価している」と拒否したことに「とても驚いた」と言及。提案額は、HPの財務アドバイザーの米金融大手ゴールドマン・サックスが示したHPの目標株価を6割近く上回っていると指摘した。
一方で、HPの取締役会が、両社の統合による事業上の利点を認めたことについては「喜ばしい」と評価した。(共同)