工藤会系元組員に懲役10年 建設会社社長の車銃撃


 北九州市で平成20年、建設会社社長が乗った車が銃撃された事件で、殺人未遂などの罪に問われた特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)系の元組員、国本卓也被告(49)に福岡地裁は22日、懲役10年(求刑懲役15年)の判決を言い渡した。

 太田寅彦裁判長は、使用した拳銃の性能や弾痕の状況などから「人を死亡させる恐れが高いと認識していた」と指摘。殺害までは命令されておらず、銃弾が被害者に命中する危険はなかったとする弁護側主張を退けた。その上で、被害者に賠償を申し出ていることなどを踏まえ、量刑を判断した。

 判決によると、被告は工藤会系組幹部らと共謀し20年9月17日、北九州市小倉北区の駐車場で建設会社社長の乗る車に拳銃を5発発射し、殺害しようとした。



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