大阪にご到着の際、お出迎えの人たちに「楽しみにして参りました」と挨拶された愛子さま。5月8日、9日の2日間、大阪・関西万博を視察された。万国博覧会の会場をご覧になるのは今回が初めてというだけに、愛子さまはお言葉どおりとても楽しそう。どこをご覧になっているときも興味津々のご様子だった。その愛子さまの来場に、大屋根リングやめぐられたパビリオンの周辺はお姿を一目でもという人であふれ返り、まさに“愛子さまフィーバー”の様相。残念ながら人気のミャクミャクとのツーショットはなかったが、たいへんな盛り上がりだった。
電力館は未来におけるエネルギーの可能性が学べるパビリオン。さまざまな色に光ったり震えたりするタマゴ型デバイスを使って、核融合反応をゲーム形式で体験できる。愛子さまは楽しそうなご表情で「これで合っていますか」と、タマゴ型デバイスのゲームに挑戦された。
日本館のファームエリアの「藻のカーテン」では、網のように張りめぐらされた合計178本のチューブの中で、光を効率的に吸収しながら、少量の水で「スピルリナ」という藻類を育てている。愛子さまは光エネルギーを吸収する藻が流れるフォトバイオリアクターという装置を見上げられた。
コモンズ-A館は、アフリカや南太平洋諸国などが共同出展しているエリア。愛子さまが視察されたケニアのブースでは、マサイ族の伝統的な布を使ったファッションが展示されており、「動きやすさはいかがですか」とご質問を。
国際赤十字・赤新月運動館は日本赤十字社が運営するパビリオン。人道支援について紹介する映像や、見学した約1万人の人々が平和への思いをつづったメッセージボードを見ることができる。愛子さまは「世界中の赤十字の方々が立ち向かっている姿がよくわかる展示でした」と感想をお述べに。
今回の万博のシンボルとなる大屋根リングは、日本の建築に使用されてきた伝統的な貫接合でできており、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されている。愛子さまは、下に集まった大勢の人の歓声に笑顔で手を振り応えられていた。
「夢の球体」と呼ばれる赤い外観が特徴的なパビリオン、シンガポール館。夢を現実に変える過程をテーマにしたインスタレーションが展示されており、来場者が自分の夢を書くコーナーがある。蘭のコーナーでは雅子さまの名前が付いた「マサコ・コウタイシ・ヒデンカ」とも愛子さまは対面された。
人工芝が敷かれた、最大約1万6千人を収容可能なEXPOアリーナ。9日から始まった「大阪ウィーク」中は各地のだんじり、やぐら、太鼓台などが展示されていた。愛子さまは「生で見ると迫力があってよかったです」と感想を。
「食を通じて、いのちを考える」がテーマのパビリオン、EARTH MART。日本人が一生をかけて食べる量とされる約2万8千個の卵の殻の模型で作ったシャンデリアの「一生分のたまご」を前に「スクランブルエッグ、卵焼きが好きです」とお話しに。
「女性自身」2025年5月27日号