【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は11日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とトルコで「個人的に」会う用意があると述べた。これに先立ちドナルド・トランプ米大統領は、和平の可能性を判断するためには直接対話が必要と呼びかけていた。
ロシア大統領府(クレムリン)はゼレンスキー氏の申し出にすぐには反応しなかった。またゼレンスキー氏は、ウクライナとその同盟国が10日に提案した30日間の停戦をロシアが拒否した場合でも会談に応じるかについては言及しなかった。
2022年2月にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始した直後の同年3月以来、両国は対面での交渉を行っていない。
ゼレンスキー氏はXに「あすから始まる完全かつ持続的な停戦をわれわれは待ち望んでいる。これは外交に必要な基盤を提供する」と投稿。「殺りくを長引かせる意味はない。そして私は15日にトルコでプーチンを待っている。個人的に。今回はロシアが言い訳を探さないことを望んでいる」と付け加えた。
プーチン氏は11日朝、22年3月にイスタンブールで行われた両国間の交渉を再開することを提案。しかし、ウクライナとその同盟国が提案した30日間の停戦には応じなかった。
トランプ氏は11日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「プーチン大統領はウクライナとの停戦協定を望んでいないが、15日にトルコで会って、この血の海を終わらせる可能性について交渉したいと考えている」と投稿。「直ちにウクライナはこれに同意すべきだ。少なくとも、和平が可能かどうかを判断できるし、もし不可能なら、欧州の指導者たちと米国は状況を把握し、それに応じて行動できる!」と呼びかけた。【翻訳編集】 AFPBB News