日本維新の会代表の大阪府・吉村洋文知事(49)が14日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。コメ価格が18週ぶりに値下がりしたことに言及した。
農林水産省は12日、全国のスーパーで4月28日~5月4日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が4214円だったと発表した。過去最高値だった前週より19円安く、18週ぶりに値下がりに転じた。ただ小幅な下げにとどまっており、前年同期と比べなお2倍の高水準。今後、持続的な値下がりにつながるかどうかが課題となる。
備蓄米の大半は全国農業協同組合連合会(JA全農)が落札し、卸売業者への売り渡しを進めているが、今月8日時点で出荷したのは落札数量の32%(6万3000トン)にとどまっている。一段のコメの値下がりにはさらなる流通拡大が不可欠だ。政府はJA全農に対し、速やかな供給を求めている。
全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は13日、定例記者会見で「備蓄米の効果が出始めた」との認識を示したうえで、現在の価格について「決して高いとは思っておりません」と話した。一方、江藤拓農相は13日の閣議後記者会見で、コメの店頭価格が18週ぶりに値下がりに転じたことを歓迎した上で「消費者の方々が大いに評価する水準にはない」と述べた。
吉村氏は「コメ決して高くない JA全中会長」と題された記事を引用し「いや、さすがに1年で2倍は高いでしょ。コメ農家さんの収入が上がるのは賛成。同時に、安いコメを購入できる国民の選択も認めるべきだ。国は輸入米を制限してこの選択肢を奪っている。今、コメ政策の構造改革をしないと最後、外国にやられる」とつづった。