【ワシントン=坂本一之】トランプ米大統領は19日、ロシアのプーチン大統領と電話会談した。ロシアが侵略を続けるウクライナの和平に向け、停戦などについて協議したとみられる。ロイター通信が伝えた。また、ウクライナメディアによると、トランプ氏はウクライナのゼレンスキー大統領とも電話会談した。これに先立ち、バンス米副大統領とゼレンスキー氏は18日、訪問先のローマで会談し、停戦交渉や対露制裁を巡って議論した。
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トランプ氏は17日、自身の交流サイト(SNS)で、プーチン氏と19日に「電話で話す」と表明。仲介を進めてきたロシアとウクライナの停戦交渉が停滞する中、状況を打開する狙いがある。北大西洋条約機構(NATO)加盟国首脳らとも協議する意向を示した。
ホワイトハウスは18日、バンス氏とゼレンスキー氏の会談について「停戦と永続的な平和に向けた交渉状況」などを話し合ったと発表。ゼレンスキー氏はSNSで対露制裁の必要性や防衛協力などを協議したと説明した。「できるだけ早く無条件で完全な停戦を実現することの重要性を強調した」と明らかにした。
両氏が対面で会談するのは、激しい口論となった2月のホワイトハウスでの米ウクライナ首脳会談以来だが、今回は双方がSNSなどで笑顔で話し合う写真を掲載し、良好な関係をアピールした。