トランプ氏の主張「南アで白人ジェノサイド」は「全く不適切」 国連報道官


南ア国民、トランプ氏の「白人ジェノサイド」主張に激怒

シャムダサーニ報道官は、「これは非常に深刻な問題だ。この言葉(ジェノサイド)の意味を深く理解することなく、安易に使うべきではない。南アフリカの歴史を振り返ると、これは全く不適切だ」と述べた。

トランプ氏は21日、米国を訪問した南アのシリル・ラマポーザ大統領とホワイトハウスの大統領執務室で会談した際、この主張を繰り返し、南アで白人農民が組織的に標的にされているという自身の主張を裏付ける動画や記事を披露した。

ラマポーザ氏は、一部の資料の信ぴょう性に強く異議を唱えた。

ある記事には、南アではなくコンゴ民主共和国(旧ザイール)の写真が掲載されており、トランプ氏の主張が事実を歪曲(わいきょく)していることを示唆している。

南アの殺人発生率は世界で最高レベルだが、被害者に占める白人の割合が不釣り合いに高いわけではない。

南アの少数派であるアフリカーナー(オランダ系を中心とする南ア生まれの白人)を代表するアイデンティティー団体「アフリフォーラム」によると、2023年に農業従事者が殺害された事件は49件で被害者の民族はさまざまだった。これは、2023年4月~2024年3月の殺人認知件数2万7621件のうち、ごくわずかな割合にすぎない。【翻訳編集】 AFPBB News



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