元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)が25日までに自身のSNSを更新。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書を作った元県幹部の私的情報を、斎藤氏の側近だった井ノ本知明元総務部長が県議らに漏らしたとされる問題について言及した。
この問題について、経緯を確認した第三者委員会の調査結果を踏まえ、県が懲戒処分を検討していることが判明。関係者によると停職処分を軸に協議が進んでいる。
文書問題を巡る県議会調査特別委員会(百条委)では、複数の県議が昨年4月ごろに井ノ本氏から情報を見せられたと証言。百条委は今年3月に公表した調査報告書で「文書の信頼性を毀損しようとしたことがうかがわれる」と指摘し、刑事告発などの対応を取るよう県に求めた。
一方、百条委に出頭した井ノ本氏は「守秘義務違反の嫌疑を受ける可能性がある」として詳細な証言を拒否していた。県が検証を委託した第三者委の調査は既に終了。県は処分決定後に、調査報告書の内容を公表する見通し。
橋下氏は「斎藤知事側近の元総務部長を懲戒処分へ 告発者私的情報の漏洩を認定 停職3カ月案も」と題された記事を引用し、「井ノ本元総務部長がなぜ告発者の私的情報を漏洩したのか。告発者の信用を貶め告発を無効化し斎藤知事(自分も)を守るため。斎藤さんの告発潰しの姿勢がこのような行為を誘発した」とつづった。