中居正広氏の代理人弁護団が23日、中居氏と元フジテレビ女性Aアナのトラブルを端緒にしたフジテレビ問題を調査した第三者委員会に対し、再度の証拠開示と説明を求めると明らかにした。
中居氏側は5月12日に第三者委報告書に対する問題指摘などを行い、関連証拠等の開示請求などを求めた。
これに第三者委が22日に回答。事実認定などの調査手法は「適切」と主張し、証拠資料の開示はフジに対する守秘義務や、証言者の信頼を損なうなどの理由を挙げ、断っていた。
中居氏側は今回、新たな文書で「貴回答書は当職らの釈明要求に全く答えておらず、当職らとしては、到底承服いたしかねます」と反発した。
再度開示を求めるとして「貴委員会のヒアリングにおける、中居氏の音声データその他関係する反訳書等」を挙げ、「本人に開示できるはずです」としている。
中居側によると、中居氏は3月9日に第三者委のヒアリングに約6時間応じたとしている。
中居氏側は前回、調査報告書に中居氏の発言要旨がほとんど反映されていないと問題指摘した。
これに第三者委は22日の回答で「証言内容を調査報告書にどれだけ引用するかは当委員会の編集権限の範囲内にあるものと考えております」と反論。そのうえでトラブル当日に中居氏が当初Aアナを複数人での外食に誘ったとされる件で、中居氏がヒアリングに「大雨で難しそうだったので実際には誰にも声をかけなかった」「実際にはお店に電話をかけるなどしなかった」と証言したとし、当該発言を「中居氏しか知り得ない重要な証言であると判断したことから調査報告書に引用しております」としている。