巨額赤字に陥り、苦境に立たされている日産。これまでに「ハコスカ」「ケンメリ」といった愛称で呼ばれたスカイライン、スタイリッシュなスポーツカーとして世界的にも人気なフェアレディZなど、数々の「名車」を世に送り出し、多くのファンを獲得してきました。AERA編集部の読者アンケートで、日産のこれまでの車のなかで「憧れだった」「復活してほしい」という車種を聞いたところ、「スカイラインGT-R」が「フェアレディZ」などを押さえて1位に。そして、その日産車の魅力に惹きつけられたファンから、愛情がこもったコメントが数多く集まりました。
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今回の読者アンケートのテーマは「日産車」。インターネット上で5月16日から22日に実施し。回答者数は478人でした。
回答者のうち、日産の車を「現在所有している」という方は30.1%。「以前所有していた」という方は48.1%でした。
数多くの「名車」で知られる日産。「憧れだった」「また乗りたい」という車種について聞きました。
最も多かったのが「スカイラインGT-R」で23.4%。そして2位は「スカイライン」の11.7%、3位が「フェアレディZ」の10.3%と続きました。
「スカイライン」はセダン型ですが、「スカイラインGT-R」はスポーツ仕様です。初代の「スカイラインGT-R」が「ハコスカ」、2代目が「ケンメリ」と呼ばれました。アンケートで最も人気があったタイプは「R32」でした。
さらに4位は「ブルーバード」の7.3%、5位が「シルビア」の7.1%となりました。
特に「スカイラインGT-R」や「スカイライン」、「フェアレディZ」については、「かっこよかった」「日本を代表するスポーツカー」「存在感がすごい」「乗って楽しい車」といったコメントが、数多く寄せられました。
スカイラインやフェアレディZなどの日産車は「西部警察」「あぶない刑事」といったテレビドラマにも登場しました。
派手なカースタントなどが人気だった「西部警察」は、日産がスポンサー。ドラマのなかでは「フェアレディZ」「スカイライン」「セドリック」「サファリ」「ガゼール」「ローレル」などが使われました。また、「あぶない刑事」にも「レパード」や「フェアレディZ」、「セドリック」などが。
ドラマの人気とともに、かっこいい車にあこがれた方も多かったようです。
「子供の頃、近所にスカイラインR30(鉄仮面)があり、大人になったら乗りたいと思ってました。残念ながらR30は乗れませんでしたが、R31~R34まで乗り継いできました。デザインが大好きで(特にリア丸目4灯)、当時のデザインのスカイラインを復活させてほしいです。がんばれ日産!!」(50代、男性)
「他のメ−カ−に無い格好良さがあり、自分で初めて購入した新車も日産車で、それからずっと乗り継いできたので思い入れは強いです!」(50代、男性)
■日産車の魅力は?
日産車のどこが魅力なのか。複数回答で聞きました。
最も多かったのが「外装のデザイン」で58.8%。そして、「走行性能の高さ」が48.3%、「先進技術の導入」の28.0%などが並びました。