【AFP=時事】イタリア・シチリア島にある欧州最高標高の活火山、エトナ山が2日、噴火し、当局は山にいた人々に下山を呼び掛けた。
国立地球物理学火山学研究所(INGV)によると、噴火が始まったのは、現地時間午前11時24分。画像には、エトナ山から巨大な灰色の火山雲が噴出している様子が捉えられている。
INGVは、監視カメラでは「南東部の火口の北側斜面が崩れ、火砕流が発生した」様子が見て取れると発表。
噴火活動は、溶岩が空中に噴き上げられる「溶岩噴泉に移行した」としていた。
午後になると、噴煙は消散し始めた。
INGVは航空当局に対して当初、火山雲の高さが推定6.5キロに及んでいるとして赤色警報を出していたが、その後、警報レベルを格下げした。
午後半ばには噴火は停止したとし、「火山灰雲は発生していない」と報告した。
エトナ山は最近、活発な火山活動を続けていたが、2日の噴火はその中でも最大規模。専門家は、こうした火山活動は数週間続く可能性があると警告している。【翻訳編集】 AFPBB News