自民党の伊吹文明元衆院議長が4日、BSフジ「BSフジLIVE プライムニュース」(月~金曜後8・00)に生出演し、小泉進次郎農相と野村哲郎元農相の舌戦について私見を述べた。
【写真あり】「実はこの2人、もの凄く仲が悪い」?小泉進次郎氏と江藤拓氏
財務相、党幹事長などを歴任し、21年に政界を引退した、“政界のご意見番”。番組では、コメ不足や価格高騰、さらに政府の意思決定などについて議論を繰り広げた。
就任直後から随意契約により、政府備蓄米を安価で放出した小泉氏。これに対し、農水族でもある野村氏は「随意契約とか、ほとんど自分で決めて発表してしまう」と不快感をあらわに。「森山(裕幹事長)先生からチクッとやっていただかないと。我々が言ったって、言うことを聞きませんので、幹事長にお願いして、お灸を据えていただこうかなと思っている」などと述べた。先輩議員からの圧を感じる一言にも、小泉氏は「大臣がやることなすこと、党に諮らなければいけないと言ったら、誰が大臣になったってスピード感を持って大胆な判断はできない」とブレなかった。
伊吹氏は、小泉氏が当選6回であることを挙げつつ、「党内の報告、連絡、相談は要所要所でしなければいけないというのは常識として分かっていますから」と説明。「森山幹事長には、“従来と違うやり方になる”と、きちっと話しているんですよ。今回のことも政務調査会長、幹事長、党内要所には話しているはず」と、農水族のドンとも呼ばれる森山氏や主要閣僚、幹部にも報告をしているとした。
その一方で、野村氏の発言について「党内要所じゃなかったということに不満を述べたんじゃないかな?」と皮肉まじりに語った。野村氏が指摘するルールについても首をかしげ、「小泉さんがやっていることは、行政行為でしょう?大臣としての。それをどこまで(農林)部会に諮るかどうか、厳密なルールはありません」と断言していた。