【ワシントン=住井亨介】イランの在外反体制派組織「イラン国民抵抗評議会」(NCRI)は26日、米首都ワシントンでイラン各地での反政府デモについて記者会見し、当局による鎮圧行動などによって450人以上が死亡したと発表した。負傷者は4千人以上、逮捕者は1万人以上いるとし、イランへ調査団を派遣するよう国際社会に呼びかけた。
NCRIによると、イラン国内の支援者からの情報を基に数字を集計した。デモはイラン全土に広がり、176都市で発生。死者のうち154人の身元を確認したという。鎮圧に関わったイラン革命防衛隊などの当局者87人も特定した。
NCRIのサムサミ米国代表は「国際社会は即座に(市民の)殺害と逮捕をやめるよう(イランに)要求すべきだ」と訴えた。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは25日、治安部隊の発砲などにより少なくとも143人が死亡したと発表している。