長渕剛が線路で撮ったインスタ写真が話題に 賛否両論の声

歌手の長渕剛さんが自身のインスタグラムで公開した線路上の写真が、ファンの間で大きな話題を呼んでいます。この投稿には、彼らしい力強いメッセージが添えられていましたが、その写真の内容について、共感の声と安全・法的な懸念を示す声の両方が寄せられています。一体どのような写真だったのでしょうか、そしてなぜ賛否両論が起きているのでしょうか。

投稿された写真と込められたメッセージ

長渕剛さんは自身のインスタグラムで、大自然に囲まれた鉄道の単線レール上で撮影した自撮りショットを公開しました。のどかな風景の中に一直線に伸びるレールが印象的な写真です。

写真には、「きっとそうだった。昔からずうっとそうだった。良い事も悪い事も『今、生きてる私』は、遥か遠く昔から、生まれた時から運命という単線を走る機関車に乗って走っている」というメッセージが添えられていました。さらに、「私は常に走る。何があろうが走る。止まらない。さらに走る。私は情熱という名の機関車に石炭をくべる。今日も明日も。汗にまみれて石炭をくべる。黙々と黒煙をまき散らしながら走る。運命というレールの上をだ。誰が何と言おうと走る」と、自身の生き方や情熱について語る力強い言葉がつづられています。このメッセージは、多くのファンに響く内容でした。

長渕剛さんがインスタグラムに投稿した線路上の自撮り写真長渕剛さんがインスタグラムに投稿した線路上の自撮り写真

ファンからの様々な反応

この投稿に対して、ファンからは様々な声が寄せられました。メッセージや写真の世界観に共感する声が多く見られました。

例えば、「長渕剛さんとレール 素敵です」「本当に同感です 剛がいつも発信してくれる言葉や映像に励まされる毎日です」「私も、ただただ真っ直ぐ行くだけ 自分の信じた道を歩きます」といった、長渕さんの表現に感銘を受け、自身の生き方と重ね合わせるようなポジティブな反応です。

一方で、写真が線路内で撮影されていることに対する懸念や警告の声も複数寄せられました。「剛、削除しないと!!線路は立ち入り禁止だよ。言われちゃう早く!早く!」「兄貴!!線路で写メなんか撮ったら危ないですよっ」など、長渕さんの安全を心配し、法的な問題に言及するコメントも見受けられました。

写真が撮影された可能性のある場所と運行状況

投稿された写真に写る風景や駅の特徴から、この写真が鹿児島県霧島市横川町中ノにある、九州旅客鉄道(JR九州)肥薩線の植村駅付近で撮影された可能性が高いと見られています。

JR九州の時刻表によれば、植村駅を通る肥薩線は、朝6時から夜21時までの間、1時間に1~2本程度の列車が運行されています。写真が撮影されたのは、駅の手前にある踏切の近くではないかと推測されていますが、いずれにしても列車が運行される可能性がある時間帯であれば、線路内やその近接区域は危険を伴います。

線路立ち入りの危険性と法的な問題点

鉄道の線路内への立ち入りは、重大な事故につながる非常に危険な行為です。列車との衝突の恐れがあるため、踏切道以外の場所で線路を横断したり、線路内に立ち入ることは、いかなる理由であっても避けるべきです。

国土交通省のホームページなどでも、法的に認められていない場所での線路への立ち入りは危険であり、鉄道営業法第37条に違反する可能性があることが明記されています。同条は、みだりに鉄道の敷地内に立ち入る行為などを禁じています。

長渕さんの今回の投稿は、彼の哲学的なメッセージに共感する声が上がる一方で、公共の場所である線路内での撮影という行為が、安全面や法的な観点から議論を呼ぶ形となりました。著名人の行動は多くの人の目に触れるため、意図せずとも影響力が大きくなることを改めて示す事例と言えるでしょう。

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