米価格高騰の裏側:小泉農水相、流通大手「利益500%増」を指摘し可視化へ

農林水産大臣の小泉進次郎氏は5日、衆院農林水産委員会で、問題となっている価格高騰流通について言及。卸売大手の一部が前年比で大幅な営業利益増を達成したことを明らかにし、米流通の不透明性に疑問を呈した。

小泉進次郎農林水産大臣が衆議院農林水産委員会で米の流通問題について発言している様子。小泉進次郎農林水産大臣が衆議院農林水産委員会で米の流通問題について発言している様子。

流通過程への疑問

この質疑は村岡敏英議員からの質問に答える形で行われた。村岡議員は、流通において価格への上乗せがあると指摘。「資本主義としては理解できるが、流通過程が高騰の原因の一つと考えられる」として、米流通の改革の必要性を質した。

「異常な上がり方」と「ブラックボックス」

これに対し小泉大臣は、現在の米価格の「上がり方は異常だ」とし、平均価格自体でなく上昇ペースに問題があるとの認識を示した。さらに、米の流通は他の食品に比べて「極めて複雑怪奇」「ブラックボックスがある」といった指摘が小売サイドからも多く寄せられている現状を述べた。

卸売大手営業利益の実態

小泉大臣は、流通の状況を「可視化させたい」との意向を表明。特に卸売大手の売上高営業利益に言及し、「ある会社は営業利益がなんと対前年比500%くらい。ほかの大手卸売も250%を超えている」と具体的な数字を挙げて強調した。こうした状況を踏まえ、「よく!お考えいただきたい」と改めて関係者に促した。

今後の流通可視化への期待

価格高騰が続く中、小泉農水大臣が流通、特に卸売段階での高利益を指摘したことは、今後の流通**改革議論を加速させる可能性がある。政府による流通状況の可視化**の行方が注目される。

参照

Yahoo!ニュース (Daily Sports) 2025年6月5日記事