中居正広、第三者委が再び証拠開示を拒否 性暴力認定巡る「反撃」は裏目か

このところ世間の注目を集めている、中居正広氏とフジテレビ第三者委員会の対立。特に、過去の行為が「性暴力」と認定されたことに対する中居氏側の「反撃」に焦点が当たっています。6月3日には、中居氏側からの再三にわたる証拠開示請求に対し、第三者委員会があらためて拒否する姿勢を示しました。

遡る経緯と最初の動き

発端は3月末に発表されたフジテレビ第三者委員会の調査報告書でした。この報告書では、中居氏から被害女性に対する行為が「性暴力」と認定されました。しかし、5月12日、中居氏側の代理人弁護士は、この性暴力認定を不服とし、証拠開示などを求める文書を発表しました。これに対し、第三者委員会はこの最初の要求をつっぱねていました。

二度目の開示請求とその主張

第三者委員会が一度目の請求を拒否した後も、中居氏側の動きは止まりませんでした。5月30日には、中居氏側から再度開示請求がおこなわれました。この際、被害女性について「両者には複数回の会食の機会があり、中居氏と彼女は家族やプライベートの出来事に関して様々なやりとりもあり、メールで『勇気づけられた』等のお礼をもらうような関係でもありました」と記され、被害女性との親密な関係性であったと主張する内容が含まれていました。

女性とのトラブルが報じられている中居正広氏女性とのトラブルが報じられている中居正広氏

被害女性側の強い否定

中居氏側が二度目の請求で被害女性との関係性に言及したことに対し、被害女性の代理人弁護士は強く反発しました。弁護士は、中居氏側の主張が「事実と異なるものであり、看過できない」と強く否定する声明を発表しました。このやり取りを受け、中居氏に対する世間の反応はさらに厳しいものとなりました。

第三者委員会の「シャットアウト」

今回の二度目の請求に対しても、第三者委員会は明確な態度を示しました。委員会は、あらためて開示を拒否。中居氏側の見解には「依然として大きな隔たりがあり、埋め難いものであると感じた」と言及しました。さらに、被害女性への二次被害の危険性も踏まえ、「今後のやりとりを差し控える」と事実上の「シャットアウト」を宣言しました。この強い文言での回答からは、委員会側の強い姿勢や、あるいは怒りとも取れる感情が透けて見えます。

世間の厳しい反応

一連の中居氏側の動き、特に証拠開示請求における主張や、委員会および被害女性側の反応は、X(旧Twitter)などのSNSで広く議論されています。そこでは、「もう中居正広ダサすぎるだろう」「黙ってれば良かった」「今更だけど、中居くん見苦しい」など、中居氏の対応に対する否定的な意見や批判が多く寄せられました。

浮上した「失恋説」と文春報道

中居氏側の反論と並行して、被害女性が中居氏に対し恋愛感情を抱いていたものの叶わず、「失恋」したことが今回の告発につながったのではないか、という見方(いわゆる「失恋説」)が一部で流布されるようになりました。しかし、6月4日には『文春オンライン』が、こうした流れについて、被害女性が親しい友人に「父親と同世代の方に恋愛感情など最初から1ミリもない」と胸中をこぼしていたと報じ、この「失恋説」を否定する情報が提示されました。

識者の見方と今後の焦点

一連の動きについて、ある芸能記者は、性暴力認定を覆すために「反撃」に出た中居氏でしたが、今のところ、その結果は「惨敗」に見えると指摘しています。会見を開かず自ら説明責任を果たさない姿勢も、世間の不信感を買っている要因と分析されています。さらに、被害女性から「お礼メール」をもらう関係性だったという、ある意味で社交辞令を真に受けているかのような釈明も、中居氏の立場や株をさらに落としてしまったと見ています。このままでは、結果的に「反論しないほうがよかったという結論になりかねない」という厳しい見方も示されています。

性暴力認定を巡る中居氏と第三者委員会の対立は、委員会が今後のやり取りを拒否するという形で一つの区切りを迎えましたが、中居氏側がどのような次の一手を打つのか、あるいは打たないのか。そして、この問題が最終的にどのように着地するのか、引き続き注目が集まっています。

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