共産の蜜を吸う立憲民主党 選挙は共闘、政策では距離

[ad_1]

 立憲民主党が、つかず離れずの精神で共産党のうまみを堪能している。首相主催の「桜を見る会」に関わる疑惑の追及に便乗したかと思えば、共産と共闘した高知県知事選の敗因分析では微妙に距離を置くことも忘れない。臨機応変の振る舞いは、野党連合政権構想を早期に実現したい共産の足元を見るかのようだ。(内藤慎二)

 「桜を見る会が闇の世界まで陥ってしまった。主催者に責任がある」

 疑惑に関する野党追及本部の黒岩宇洋事務局長(立民)は27日、警察庁や内閣府などの関係者から聞き取りを終えると、国会内で記者団にこう述べ、反社会的勢力を出席させていたと指摘される政府側を追及する構えを示した。

 一連の疑惑は、共産が先の通常国会でも地道に取り上げていた。立民は今国会から関心を示すようになり、今では共産の調査に乗って安倍晋三政権を厳しく責め立てている。

 立民と共産との距離は日を追うごとに縮まっている。20日には立民、国民、共産などの幹事長・書記局長会談が開かれ、次期衆院選の候補者調整に着手することで合意。憲法改正手続きを定めた国民投票法改正案や桜を見る会の国会対応で歩調を合わせることも確認した。同席した議員は「憲法などは共産との選挙協力を加速させるための添え物だ」と解説する。

 共産は各小選挙区に1万~数万票の基礎票があるといわれており、選挙協力を受けたい立民にとって軽視できない存在だ。24日投開票の高知県知事選で「保守」を自認する立民の枝野幸男代表が共産の志位和夫委員長とともに共産系の野党候補の支持を熱く訴えたのも、衆院選に向けて恩を売る狙いが透ける。

 とはいえ、安全保障など重要政策で距離がある共産に政権を共に組むほどの信頼は置いていない。立民の福山哲郎幹事長は26日の記者会見で、共産との共闘を高く評価しつつ、県知事選の野党候補の共産党籍に関して「あった方がよかったか、なかった方がよかったかと言われれば、なかった方がよかった」と語った。

 一方、共産の小池晃書記局長は25日の記者会見で「市民と野党の共闘の発展にとって大きな財産になった」と県知事選を満足げに振り返ったが、党籍に関する他党の指摘には切なそうにこう声を振り絞った。

 「一大決心で共産党員として生きる決断をしたわけであり、そんなに軽いモノではない」

[ad_2]

Source link