奈良県桜井市の松井正剛市長は6日、市役所で記者会見し、市内在住の70代の男性から金塊20キロ(1キロ×20本、時価総額3・3億円)の寄贈があった、と発表した。市によると、同市に対する個人からの寄付・寄贈では最高額だという。
今年2月初め、男性から「能登地震の被災地の避難所をみて、高齢者や障害者の方のため、避難所の環境整備などに金塊を役立てて欲しい」との趣旨の手紙が市長あてに寄せられた。市の職員が男性に意向を確認。市は3月に正式に寄贈を受け、男性に感謝状を贈った。
市は今後、金塊の売却に関わる議案を市議会に提出。議決が得られれば売却・換金し、トイレなど避難所の環境整備や防災施策に活用するという。
松井市長は「市民を代表して心から感謝を申し上げます。有意義に使わせていただきます」と述べた。(塚本和人)
朝日新聞社