米連邦準備制度理事会(FRB)は27日、全国12地区の連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)を公表し、10月から11月中旬までの景気は「緩やかに拡大した」との判断を示した。前回に比べ幾分明るい報告が目立ち、個人消費は「底堅い」とした。
報告は12月10~11日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決める際の討議資料になる。FRBは政策金利を据え置く公算が大きい。
報告では、「経済成長のペースは前回の報告期間と類似している」と分析。消費に関して「数地区では自動車販売や観光業が拡大した」とし、「住宅建設も幅広く増加している」とした。中国との貿易摩擦などで低迷している製造業は「過半の地区で横ばいだが、拡大している地区が増えた」としている。
一方、雇用の見方は割れた。(共同)