永野芽郁&田中圭、「不倫」報道後の明暗:復帰への光と消せない業界の波紋

衝撃の不倫報道から約2カ月が経過した。その渦中にあった俳優たちは、それぞれの進路を見据えているようだ。制作会社関係者は「うまくいけば今年中にはクランクインできるはず。彼女の“カムバック”となるNetflixの超豪華ドラマですよ」と語る。“彼女”とは女優・永野芽郁のことだ。2025年4月、週刊文春によって俳優・田中圭との“二股俳優”疑惑が報じられて以来、彼女は事実上の休業状態にある。

永野芽郁と田中圭。不倫報道が二人のキャリアに影を落とす
永野芽郁と田中圭。不倫報道が二人のキャリアに影を落とす永野芽郁と田中圭。不倫報道が二人のキャリアに影を落とす

事務所側は恋愛関係を否定しているが、田中との不倫関係については続報で詳細なメッセージのやり取りが報じられるなど、清楚派女優として人気を博していた永野にとって深刻なダメージとなった。ナショナルクライアントを含む10社以上と契約していたCMは次々と契約終了となり、2026年1月スタート予定だったNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』への出演も辞退することになった。

永野芽郁、”不倫報道”からの復帰とNetflixドラマ

一度の過ちで女優人生を絶たれたかに見えた永野だが、前述のとおり“救いの手”が差し伸べられようとしている。救いの手とはNetflixのドラマだ。「同作の監督は、テレビやCM、ミュージックビデオなどを長年手がけてきた実力派。近年映画を撮るようになり、次々と賞を獲得するなどまさに勢いにのった監督ですよ」と前出の制作会社関係者は語る。

不倫報道の前から永野のキャスティングは検討されていた。騒動を受けて内部で会議が持たれたそうだが、スポンサーの影響をダイレクトに受ける日本の民放ドラマと違い、Netflix作品は“苦情”が入る可能性が低いこと、また本人たちも不倫を認めていないことから、企画通りに続行する方向で進んでいるという。「Netflix作品は、潤沢な予算を背景に、邦画や日本のドラマと比べ、そもそも撮影スケジュールに非常に余裕があります」と同関係者は続ける。撮影終了から配信までの編集期間も長く、実際に配信されるのは2026年の冬から2027年の春になる見込みだ。その頃には永野に関する“話題”もひと段落しているだろうという算段もある。「当然、起用は永野さんの演技力を評価してのこと。報道のあった後ですから、清純派のアイドルチックな役柄ではなく、“魔性の女ぶり”を見せつけるような演技に挑戦してくれると期待しています」と、役柄への期待も寄せられている。

主演映画のヒットが示す永野芽郁の真価

ほかにも、永野にとって明るい兆しはある。騒動の渦中に公開された主演映画が大ヒットしているのだ。「映画『かくかくしかじか』ですね」と、別の関係者は語る。「公開3週めまでの興行収入で、すでに5億8200万円を超え、観客動員数は44万2000人を突破しました」。初日舞台あいさつではメディアをシャットアウトするなど、まさに不穏な状況でのスタートだったが、最終的には興行収入で10億円を突破できるヒット作となりそうだ。

この映画の成功によって明らかになった点は2つある。1つは、多くの観客は永野のスキャンダルなど関係なく作品を楽しんでくれるということ。そしてもう1つは、永野が女優として作品の魅力を高める真の実力を持っているということだ。CMが戻るには年単位の時間がかかるだろうし、民放ドラマへの復帰も容易ではないかもしれない。しかし、Netflix作品で結果を出せれば、各局も起用を再開する可能性は高いと見られている。

一方、田中圭は映画降板で業界に波紋

日曜劇場『キャスター』(TBS系)に出演していたこともあり、永野の一挙手一投足は大きく報じられた。それに比べ、主演舞台『陽気な幽霊』に淡々と出演していたのは田中圭だ。騒動の渦中にあった二人は、“明暗”が分かれる事態となっている。舞台関係者は「舞台のチケットは報道前に完売状態でしたから、まさに満員御礼でした」と語る。「好奇の目でイジられ続ける永野さんと比べ、40歳で妻子もいる田中さんが“無傷なのはおかしい”という非難の声まで出るような状態ですね」。

ところが、そんな田中も映画業界で大顰蹙を買っているという別の情報がある。制作会社関係者は「6月10日から、東映の新作サスペンス映画にクランクインする予定だったのですが、不倫報道を受けて直前で事務所降板を申し出たんですよ」と明かす。監督は3月に公開された『悪い夏』を撮った城定秀夫氏。ヒロインは事務所トラブルが報じられたことのある若手女優だという。「田中さんはクレジットのトメになるような重要な役だっただけに、現場は大混乱ですよ。代役探しも難航し、クランクインも延期になりました。正直、関係者はみんな“ふざけるな”という気持ちです」と、現場の怒りを代弁する。

田中圭の穴を埋めた意外な救世主と今後の試練

宙に浮いてしまった同作だが、ある俳優が一肌脱ぐことで無事落ち着いたという。「2025年3月の配信ドラマ『死ぬほど愛して』(ABEMA)で俳優業に復帰した主演・成宮寛貴さんです」と同関係者は語る。実は成宮は同作で城定監督とタッグを組んでおり、監督からの信頼が非常に厚いという。作品にとって大切な役柄だけに「ただスケジュールが空いている俳優」から選ぶことはできない。悩んだ末に制作チームで検討を重ねた結果、成宮に依頼したところ快諾してくれたそうだ。

これから成宮は超特急で役作りをし、台本を読み込み、衣装合わせをする必要がある。同関係者は「それもこれも、田中さんのせいですよ」と憤る。「普段から泥酔するぐらいなら俳優として可愛いものですが、やはりスキャンダルはいただけないですね。しばらくは業界関係者の間でも“指名”はないでしょう」と、今後の田中に関する業界の厳しい見方を語る。

俳優・田中圭の泥酔合コン時の写真。以前報じられたスキャンダルに関連
俳優・田中圭の泥酔合コン時の写真。以前報じられたスキャンダルに関連俳優・田中圭の泥酔合コン時の写真。以前報じられたスキャンダルに関連

本誌は、田中の所属事務所と東映に降板の経緯や代役について確認したが、期日までに返答はなかった。

舞台チケット販売が握る田中圭の命運

まさに俳優として正念場に立たされている田中。今後の俳優人生においては、舞台のチケットがどれぐらい捌けるのかが焦点になる。演劇関係者は「田中さんの所属事務所は演劇に理解のある事務所なので、これまで小劇場の舞台であっても企画が面白ければ安いギャラで出てくれました」と語る。「これまでは田中さんが出るだけで、どんな芝居でもチケットが1万枚さばけたので、まさに“神”のような存在でした」。

古い話だが、坂東三津五郎さんが近藤サトさんとの浮気が発覚したとき、約4割のファンが離れてチケットが売れなくなったという例がある。その構図を当てはめてみると、田中もスキャンダルの影響で舞台では6000枚程度しか売れない可能性も考えられる。「その数字だと、別にわざわざ田中さんに依頼しなくてもいいんですよね」と同関係者は指摘する。田中クラスとなると、来年、再来年も舞台そのものは決まっているだろうが、実際にどれぐらいチケットが捌けるのか……。動きが鈍ければ、いよいよ厳しい状況に直面することになるだろう。

どちらもいばらの道を歩むことになった二人。禁断の恋の代償とは、かくも重いものであるというわけだ。

Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/eeea76aa8482d798c5e480509a8f7901767e0257