米カリフォルニア州オーバーンの住宅で、クマの親子がプールで涼む様子を捉えた映像が話題となっています。子グマが泳ぎ、母グマが見守り、時には一緒に泳ぐ意外な光景が注目を集めました。これは、アメリカにおける野生動物と人間の遭遇について考えさせられる出来事です。
監視カメラが捉えた意外な光景
KCRAなどの報道によると、映像はオーバーンの住宅監視カメラが捉えたもの。子グマがプールに入って泳ぎ始め、その後母グマも現れてプールサイドで見守り、一緒に泳ぐ様子が映っていました。水遊び後、親子は静かに森へ戻ったとのことです。住民は、暑い日にはクマが涼を求めてプールを訪れるのは珍しくないとし、「プール清掃が大変」と話しています。
カリフォルニア州オーバーンの住宅プールサイドに立つ母グマ(監視カメラ映像より)
クマとの遭遇、どう避ける?「ベアワイズ」とは
こうした野生動物との遭遇やトラブルを避けるため、カリフォルニア州魚類野生生物局(CDFW)は「BearWise」な行動を推奨。クマに遭遇時は落ち着き、子グマ近くの母グマの攻撃性に注意が必要。
CDFWによると、アメリカクロクマはカリフォルニア州全域に生息し、多様な環境に適応。人間活動エリア境界で接触増加傾向。保護団体は「BearWise」として、クマとの不要な接触を防ぐ対策を推奨。具体的には、食べ物やゴミの適切な保管・管理など。CDFWは、人間に慣れたクマが大胆になり、時に破壊的な行動を取る可能性を警告。
まとめ
今回のカリフォルニアでのクマ親子のプール利用は、野生動物が人間の生活圏で暑さをしのぐ現実を示し、話題となりました。こうした遭遇が増える中で、人間が野生動物と安全に共存するための知識や「BearWise」のような対策の重要性が改めて浮き彫りになっています。
参考文献:KCRA, USA Today, カリフォルニア州魚類野生生物局(CDFW), Yahoo!ニュース