人口の減少と高齢化は、ここ数年来の中国政権の大きな懸念事項の一つだ。だが、最近の調査報告書は、さらなる懸念材料をそこに加えた。「中国の女子大学生の10人に8人以上が、子供を必要としていない」ことが明らかになったのだ。
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調査は2024年3月から6月にかけて、中国科学院心理学研究所によっておこなわれた。シンガポール紙「聯合早報」は、研究者らが31の省の5万5781人の学生を調査したと伝え、その結果について「18歳から24歳の若年層は恋愛、結婚、出産への意欲が低い」とまとめる。
さらに、同じ調査で、男女合わせて52%近くが結婚を重視していないことが明らかになった。60%近くが子供を持つことは「重要ではない」と回答している。この傾向は女子学生の間で顕著で、子供を持つことについては85%が重要ではないと答えた。
出生率は結婚率と密接な関係にある。中国社会では、婚外子は比較的珍しい。2023年の時点で、中国誌「南方週末」は、中国の若者たちは結婚を「本当に必要なこととは考えていない」と報じている。同紙によると、その現象は「中国全土で一般的になっている」という。
中国東部、浙江省の州都・杭州では、2019年から2022年にかけて4年連続で「平均初婚年齢」が上昇した。2022年には男性が28.8歳、女性は27.5歳で、2021年に比べてそれぞれ0.3歳、0.4歳上がった。
Zhang Zhulin