フジテレビ「Live News α」堤礼実アナの演出、番組審議会で問題視

フジテレビのニュース番組「Live News α」でメインキャスターを務める堤礼実アナウンサー(31)の画面上での演出方法が、同局の番組審議会で問題として取り上げられていることが報じられています。この演出方法の背景には、一部で意外にも中居問題の影響を指摘する声も挙がっているとのことです。

この番組は平日夜23時30分から放送されており、帰宅後のサラリーマン層にとって「癒やしの時間」として評判を得ています。フジテレビ関係者によると、番組は中高年世代の固定ファンが多く、ニュースの内容よりもキャスターの容姿を前面に出す、報道番組としては異例ともいえる演出法が局内でも注目されているといいます。番組の最大の特徴は、メインキャスターである堤アナの顔が画面いっぱいに映し出される独特のアングルです。大画面テレビで見ると、視聴者の顔よりも堤アナの顔が大きく映り、番組冒頭から画面の半分近くを占めるような構成も見られます。堤アナはアメリカ出身で大妻女子大学卒という異色の経歴を持つ才媛でありながら、現在では井上清華アナウンサー(30)と並び、フジテレビの女子アナウンサーを代表する「二大エース」と称されています。その美貌から写真集を出すほどの人気があり、制作サイドが意図的に彼女の顔を大きく映しているのは明らかだと関係者は述べています。

フジテレビ「Live News α」メインキャスターを務める堤礼実アナウンサーフジテレビ「Live News α」メインキャスターを務める堤礼実アナウンサー

しかし、このような露骨ともいえる演出法は、同局の番組審議会で度々問題視されてきました。最初に疑問の声が上がったのは昨年3月でしたが、改善が見られなかったため、昨秋と今年4月の審議会でも再び議論の対象となったと伝えられています。過去の議事録を確認すると、委員からは「見ている人の実際の顔より大きく映し出されるような演出はキャスターの将来をつぶしかねない」といった懸念や、「ニュースが小さく感じられ、ニュースの内容が分からなくなる場面が何回かあった」といった番組内容への影響に関する苦言が出されています。

番組の適正化を図るために放送法によって各放送局に設置が義務付けられている審議機関の意見が、なぜ無視されているのかについて、別のフジテレビ局員は次のように説明しています。かつて同じ時間帯には、滝川クリステル氏がメインキャスターを務めた「ニュースJAPAN」という番組がありました。当時も、滝川氏の全身をなめるような通称「斜め45度」と呼ばれるアングルが話題になりました。現在の「Live News α」における堤アナの演出は、この時と同様に、中高年の男性ファン層を離したくないという意向から、形を変えながらも同じ手法が継続されているのだろう、ということです。

結論として、フジテレビ「Live News α」における堤礼実アナウンサーのクローズアップを多用する演出方法は、番組審議会で内容よりもキャスターの容姿を優先しているとして繰り返し批判されています。しかし、過去の成功例にならい、特定の視聴者層を維持するために、こうした演出が続けられているのが現状です。

参考文献
Yahoo!ニュース / デイリー新潮
https://news.yahoo.co.jp/articles/21b15bf80a91041b7be2b0394d1a448360269788