大阪・関西万博の来場者数が急増。開幕当初は日平均6〜7万人だったが、5月のGW明けからは連日10万人超えも。地元大阪のライター(58歳女性)は、当初他人事と見ていた。だが、ある出来事を機に地元住民、特に「大阪のおばちゃん」たちの間で熱気が高まるのを感じ始めた。この変化と来場者急増の背景を探る。
当初は「カジノの呼び水」と冷めた見方
筆者自身、万博開催前後も海外にいて実感が薄かった。多くの地元民同様、万博を夢洲カジノ誘致の「呼び水」と見る冷めた声もあった。「見た」という事実作りで十分、との向きも。天候悪化で中止された開会式のブルーインパルス飛行も、予行練習を見た友人の話で済ませたほどだ。
姉夫婦の通期パス購入が変化のきっかけに
潮目が変わったのはGW直前。流行りもの好きな姉夫婦(60代前半)が開幕早々に行き「意外と面白かった」と絶賛、パビリオンに入れなかったことを悔しがった。その後、割引を探していたのに、すぐに夫婦で通期パス(大人3万円/人)購入を決断。高価なパスを買う熱意に驚き、世間の関心高まりを実感した。
大阪・関西万博、最寄り駅「夢洲」の地上出口付近で混雑する来場者たち
ジム、奥様会、SNS…「情報合戦」が勃発
熱気はコミュニティへ波及。地元ジムでは受付や利用者同士で万博情報交換が始まり、予約方法など共有。奥様たちのゴルフ会でも万博一色、「私も通期パス」の声。Facebookでもパビリオン攻略法や「ネタバレ」情報が飛び交い、「大阪のおばちゃん」たちの間で激しい情報合戦が繰り広げられた。
「情弱嫌い」「オトク好き」が原動力?
なぜこれほど熱狂するのか。背景には「情弱と思われたくない」「オトクな情報が好き」というマインドか。情報をいち早く掴み、効率的な楽しみ方を共有し、優位に立ちたい欲求。「みんなが行ってるのに自分だけ知らない」状況を避けたい心理も。
まとめ:地元発の熱気が来場者増へ
大阪・関西万博は、当初の冷めた見方から一転、特に地元大阪、「大阪のおばちゃん」たちの情報網と熱意で盛り上がる。「情弱回避」や「オトク情報」を求めるマインドが来場者増につながっている。