衆院財務金融委員会の阿久津幸彦委員長(立憲民主党)は20日午前、立憲など野党7党が提出したガソリン減税の法案について、審議を終局させ、同日に採決することを職権で決めた。委員会で法案は賛成多数で可決され、同日午後の衆院本会議で衆院を通過した。ただ、参院では与党が過半数を占めており、廃案になる見通しだ。
【写真】「数の力」見せつけた野党の委員長解任劇 反発の自民が発する警告
法案は、自民の委員長が野党の賛成多数で解任され、立憲の委員長のもとで19日に審議入りしたばかり。22日に会期末を迎えることから、与党は審議時間がないとして反対したが、阿久津氏は職権で採決することを決めた。
法案は立憲や日本維新の会、国民民主など野党7党が今月11日に提出。1リットルあたり25・1円上乗せされているガソリンの旧暫定税率を7月1日から廃止する。与党側は、減収分の代替財源が示されていないことや、来月から適用するには期間が短すぎるため混乱を来すとして批判している。(高橋杏璃、真海喬生)
朝日新聞社