日本テレビは6月20日、TOKIOの国分太一氏(50)がレギュラー出演する番組『ザ!鉄腕!DASH!!』について、「過去にコンプライアンス上の問題行為が複数あったことを確認した」と発表し、同番組からの降板を決定したことを明らかにした。番組自体は今後も継続するという。国民的タレントである国分氏に突如持ち上がった今回の問題は、業界内外に大きな衝撃を与えている。
国分氏は、これまでスキャンダルの報道がなく、2015年9月には元TBS社員の女性と結婚し、2児の父としても知られる。2014年からは『いっぷく!』、その後継番組『ビビット』と朝の情報番組の司会を約5年半務めるなど、クリーンなイメージで広く支持されてきた人物だ。
番組降板が発表されたTOKIOの国分太一氏
業界内に広がる動揺と憶測
今回の突然のトラブルに、現場も混乱しているようだ。テレビ局関係者によると、発表前夜から「国分氏の重大なコンプライアンス違反が発表される」との情報が駆け巡り、衝撃が走っていたという。しかし、その具体的な理由は一部の関係者にのみ共有されており、詳細は多くの現場スタッフには伝わっていない状況で、慌ただしく動いていると語る。
今回の発表が、国分氏が所属する株式会社TOKIOではなく、日本テレビ主導で行われていることから、日本テレビ関係者との間に問題が発生した可能性が指摘されている。『鉄腕DASH』のみならず、他のレギュラー番組からの降板や、無期限の芸能活動休止に至るのではないかとの厳しい見方も囁かれている。
9年前の紅白出場時のTOKIOメンバー5人 (資料写真)
日本テレビは、事案の詳細については「プライバシー等の観点から配慮すべき点が多く、説明を控えさせていただく」としている。一体何が起きたのか、別のテレビ局関係者は、業界内で出回っている具体的な憶測について証言する。それによると、「スタッフにわいせつな写真や画像を“おねだり”した」といった要求や、「スタッフに暴力的な言動があった」といったハラスメント行為の噂があるという。ただし、これらはあくまで業界内の不確かな情報として広まっている段階だ。
これらのハラスメント行為疑惑を含む詳細について、日本テレビ広報部は会見前には「本日、会見を開きますので、ここではお答えできません」と述べるに留まっていた。
会見でも詳細明かされず
2024年6月20日午後1時より、日本テレビ代表取締役社長執行役員の福田博之氏が記者会見を開いた。会見では、記者からの事案の詳細に関する質問が相次いだが、福田社長は終始「プライバシー保護の観点からお答えできない」「事実については先ほどの発表の通り」といった説明を繰り返すばかりで、具体的な問題行為の内容については最後まで明かされなかった。
謎に包まれたままの降板劇は、多くの憶測を呼んでいる。日本テレビが詳細な説明を避ける中、国分氏自身がこの件について自らの言葉で口を開く日は来るのだろうか。今後の動向が注目される。