スリランカ新大統領、インドへ初外遊 「対中接近」懸念払拭図る

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 【シンガポール=森浩】スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ大統領は29日、就任後初の外遊先として隣国インドを訪問し、モディ首相と会談した。ラジャパクサ氏は、中国からの融資でインフラ開発を進めたマヒンダ・ラジャパクサ元大統領の弟で、新政権は中国に接近する可能性が指摘される。初の海外訪問先にインドを選ぶことで、こうした見方を払拭したい思惑がありそうだ。

 会談ではインドがスリランカに対し、インフラ整備などに4億ドル(約440億円)、テロ対策のシステム構築に5千万ドルを供与することなどで合意した。ラジャパクサ氏は「インドは最も近い隣人であり、長年の友人。インド洋の平和維持のため、インドと緊密に連携する」と述べた。

 インドには、対中傾斜が進んだマヒンダ政権時代、スリランカ・コロンボ港に中国の潜水艦が寄港するなど、インド洋における中国の軍事的台頭を招いた苦い経験がある。モディ氏は、ラジャパクサ氏が就任した翌日の11月19日にジャイシャンカル外相をスリランカに派遣するなど、新政権とは緊密な関係を築く構えを見せている。

 ラジャパクサ氏はバランス外交の方針を打ち出す一方、兄のマヒンダ氏を首相兼財務相に起用した。マヒンダ氏が再度権力を持つことで同氏の外交政策に与える影響が注目されるほか、マヒンダ政権時代に起きた一族支配への批判が再燃する可能性がある。

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