【ワシントン=淵上隆悠】米国のトランプ大統領は20日、これまで世界各地の紛争を仲介してきたなどと記者団に訴え、「4、5回はノーベル平和賞をもらうべきだった」と述べた。トランプ氏は、かつて安倍元首相にノーベル賞委員会に自身を推薦するよう依頼するなど、同賞に強いこだわりを持っているとされる。
トランプ氏は、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(DRC)で、政府軍と隣国ルワンダの支援を受けるとされる反政府武装勢力が衝突している問題を巡り、近くDRCとルワンダが米国の仲介で和平協定を結ぶことになったと主張。「ノーベル平和賞が与えられるべきだ」と強調した。
5月に起きたインドとパキスタンの衝突や、第1次政権時代にイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)などの国交正常化につながった「アブラハム合意」を主導したことも挙げつつ、「私は受賞できない。なぜなら、彼らはリベラルにしか授与しないからだ」と不満をぶちまけた。