◇社会学的皇室ウォッチング!/157 これでいいのか「旧宮家養子案」―第54弾―
佳子さまのブラジル訪問で、飛行機移動中の「うたた寝」がSNSで拡散された。宮内庁がX(旧ツイッター)社に、投稿が同社の指針に反しないのか照会を行い、削除は困難との回答を得たこともあり、話題となった。ただ、現地では大統領批判の文脈で、映像は好意的に受け止められた。
(一部敬称略)
外交関係樹立130周年の記念式典への出席などのため、11日間で8都市をめぐった佳子さまは6月17日に帰国した。「うたた寝」は6月9日、移動中の機中で撮影された。
搭乗したのは、サンパウロ州カンピーナス17時55分発マットグロッソ・ド・スル州カンポ・グランデ行きの「アズール・ブラジル航空」の1時間35分のフライト。中央に1本の通路があり、右に3席、左に3席あるタイプの機体だった。前から2列目の右窓側が、佳子さまの座席である。佳子さまは、他の乗客が乗り込んだあとに、座席に着くまでの様子が撮影された。動画はまた、暗くなった機内で佳子さまが、窓に頭をもたれるように休む数秒も含まれていた。写したのは、佳子さまと同列で通路を挟んで反対側に座る30代の女性である。建築家の父親と一緒に、カンピーナスの祖母に会いに行き、帰りの便で偶然佳子さまと一緒になったらしい。
「うたた寝」よりも、議論を呼んだのが、佳子さまがエコノミークラスに座ったことだ。ちなみに「アズール・ブラジル航空」はLCCで、国内線には基本的にビジネスクラスはない。この便を使う限り、「ビジネス」という選択肢はなかった。
撮影した女性が動画をSNSに投稿したようだ。その後、カンポ・グランデ最大部数を誇る『ミディア・マックス』紙のネットサイトにも転載された。「『人形みたい』――カンポ・グランデの女性が日本のプリンセーザと並んで飛行機の機内で彼女がしたことを語る」との見出しがついた記事には、女性の話として「座って間もなく、プリンセーザは眠ってしまいました」とある。「プリンセーザ」はポルトガル語で、もちろん日本のプリンセス佳子さまのことだ。