ウクライナの首都キーウで24日、ロシアによる新たな大規模攻撃が発生し、少なくとも5人が死亡したとウクライナ当局が発表しました。このキーウへの攻撃は、ウクライナ軍最高司令官がロシアに対する攻撃強化を明言した翌日に起きたものです。
被害状況と当局の発表
関係当局によると、今回のロシアの攻撃はキーウとその周辺地域を標的とし、少なくとも5人が死亡、約20人が負傷しました。
ウクライナ内相のイーホル・クリメンコ氏は、高層集合住宅が被害を受けたシェフチェンキウシキー地区で4人が死亡、さらにキーウ州内のビラ・ツェールクワでも1人が死亡したことを明らかにしました。
首都キーウの軍政当局トップは、今回の攻撃を「首都に対する新たな大規模攻撃」と表現し、「敵の無人機による複数の波状攻撃の可能性がある」と述べました。
夜間攻撃を受けたキーウの高層集合住宅の外で作業する消防士
総司令官の「攻撃強化」発言の背景
今回の攻撃の前日、ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官はAFPなどに対し、ロシアへの攻撃を強化すると表明していました。
シルスキー氏は、「防御に徹していても何も得られず、最終的には後退し、人員や領土を失うことになる」と述べ、攻撃の必要性を強調しました。
また、シルスキー氏は、ウクライナがロシアの軍事目標への攻撃を続ける方針を示し、これが「効果的」であることが証明されていると強調しました。
最新の大規模攻撃は、シルスキー総司令官による攻撃強化の言明直後に発生しており、ウクライナ紛争の戦闘激化を示唆しています。ウクライナ側は防衛だけでなく攻勢の重要性を強調し、ロシア領内の軍事目標への攻撃を続ける構えです。
AFPBB News, Yahoo News Japan 掲載記事 (https://news.yahoo.co.jp/articles/9323833912d484d7f623f67d46b9d98ca5884397)