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【香港=藤本欣也】抗議活動が続く香港で11月30日深夜(日本時間12月1日未明)、警官隊が若者らを制圧するため、11月24日の区議会選後初めてとなる催涙弾を撃った。12月1日には香港中心部で、健康問題が懸念される催涙ガスへの反対集会が行われ、多くの親子連れが参加した。
九竜地区の繁華街周辺で11月30日、若者らが警察への抗議活動を行っていた際、警官隊が催涙弾を撃った。警察はデモが本格化した6月以降、計1万発を超える催涙弾を撃っているが、区議会選前の11月19日から自制していた。
香港では催涙ガスによる環境汚染が社会問題となっており、1日の反対集会でも「これほど短期間に、こんなに多くの催涙弾が撃たれた場所は香港だけだ」などの懸念の声が上がった。
集会では(1)警察は催涙弾を撃つな(2)香港政府は催涙弾の成分を明らかにせよ(3)政府は公園や学校など催涙弾が撃たれた場所を洗浄せよ-などの声明を読み上げ、約400人が政府本部までデモ行進をした。
2歳と1歳の子供を連れて参加した女性(30)は「最近、子供のせきが止まらない。公園で遊んだ後、足に発疹ができるのも催涙ガスと関係があるのでは」と不安げに話していた。
1日には、香港人権民主法が成立した米国への感謝集会も香港で行われた。約1千人の参加者らはトランプ米大統領への感謝のメッセージとともに、「中国共産党に天罰を!」などのスローガンを叫んでいた。
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