インドネシアのリンジャニ山で、崖から滑落したブラジル市民のジュリアナ・マリンスさんの捜索が続けられている。
マリンスさんは6月21日早朝、リンジャニ山の噴火口を見下ろす登山道で足を滑らせて、崖から300メートル以上下に滑落した。
マリンスさんは滑落直後に生存していることが確認されており、リンジャニ山国立公園の管理当局は、マリンスさんの助けを求める叫び声が聞こえたとSNSに投稿している。
また滑落後に撮影されたドローン映像にも、マリンスさんと見られる人物が砂の中で動く様子が映っている。
しかしBBCによると、22日朝に撮影されたドローン映像では、マリンスさんは滑落直後に確認された場所にはいなかった。
公園管理当局は、あらゆる手段で救助に取り組んでいるものの、濃い霧などの悪天候のために作業が難航していると伝えている。
リンジャニ山はインドネシアで2番目に高い山で3726メートルある。友人によると、マリンスさんはお金を貯めて東南アジアを旅行をしている途中で、フィリピンやタイ、ベトナムなどの後にインドネシアを訪れ、少人数のグループでリンジャニ山のハイキングツアーに参加していた。
インディペンデントによると、マリンスさんの家族はブラジルのテレビ局グローボのニュース番組で、登山中にマリンスさんが「休みたい」と申し出たところ登山ガイドに置いていかれ、その後に滑落した、と主張した。
家族は、Instagramのアカウントを立ち上げて「ジュリアナは防寒具や水、食べ物のない状態で50時間以上たった一人で助けを待っている」と訴え、ブラジルやインドネシア当局に、一刻も早いマリンスさんの救助を求めている。