旧ジャニーズで相次ぐトラブルの中、再評価される「V6」の偉大さ

6月20日、TOKIO・国分太一氏のコンプライアンス違反による無期限活動休止発表は、旧ジャニーズ出身グループの相次ぐトラブルに拍車をかける形となりました。近年、中居正広氏の芸能界引退（報道）、KAT-TUNの中丸雄一氏の女性スキャンダル、NEWSの小山慶一郎氏の未成年との飲酒騒動、そして今回の国分氏の不祥事など、かつて絶大な人気を誇った旧ジャニーズグループの問題が後を絶ちません。こうした状況下で今、改めて注目を集めているのが、対照的にメンバーのトラブルや脱退が一切なかったV6の存在です。

26年間メンバーが変わらなかった男性アイドルグループ、V6のメンバーたち

誰一人欠けることなく走り抜けたV6の軌跡

V6は1995年のデビューから2021年11月1日に幕張メッセでのラストライブまで、26年間の活動を通じ、誰一人メンバーが脱退することなく完走しました。常に6人全員で活動を続け、惜しまれつつも6人での解散という終焉を迎えました。解散後も、坂本昌行氏、長野博氏、井ノ原快彦氏によるユニット「20th Century（トニセン）」は現在も活動を続けています。SNS上では、そのV6の稀有な歴史に対し、「ひとりも欠けず改名もせず走り抜けたV6の偉大さよ」「V6、ずっと好きだけどほんとにメンバー全員スキャンダルがなくて嬉しい」「カミセンなんて昔から絶対やらかすと思ってたのに…」「若い頃は一番なんかやりそうなナリをしていましたが、マジでしたね」といった、ファンからの称賛や意外性を表す声が多く見られます。

対照的な他の旧ジャニーズグループの現実

一方で、同じ旧ジャニーズ事務所出身の他のグループに目を向けると、その対照的な現実が浮かび上がります。国民的グループだったSMAPは2016年に解散。木村拓哉氏の事務所残留と他メンバーの独立という形で、統一感を保ったまま終焉とはなりませんでした。KAT-TUNに至っては、2001年に6人で結成されて以降、赤西仁氏の脱退、田中聖氏と田口淳之介氏の契約解除・脱退を経て、最終的に3人となり今年3月に解散しています。

V6が長続きした要因とは？アイドル誌ライターの見解

「V6が偉大と言われるのは、26年間という長期間、6人全員がソロ活動とグループ活動のバランスを保った点にあるでしょう。坂本氏はミュージカル、井ノ原氏は『あさイチ』の司会、岡田氏は俳優として、それぞれ異なる分野で確固たる地位を築きながら、最後までV6として全うしました。解散理由も不仲や方向性の違いではなく、適度な距離感が活動継続を可能にしたと言われます」（アイドル誌ライター）