フジテレビ鈴木善貴プロデューサー逮捕 常習賭博の疑い オンラインカジノで巨額借金

6月23日、フジテレビのバラエティ制作部企画担当部長、鈴木善貴容疑者(44)が常習賭博の容疑で逮捕されました。『ぽかぽか』などの帯番組を担当していた敏腕プロデューサーの逮捕は、関係者に衝撃を与えています。鈴木容疑者は約2年半前、自身のSNSで多額の借金を抱えていることを示唆する投稿をしていました。オンラインカジノでの巨額な負けが、彼を追い詰めていったのでしょうか。

逮捕の詳細と賭博の規模

キー局の社会部記者によると、鈴木容疑者は昨年9月から今年5月にかけて、海外で運営されている「エルドアカジノ」というオンラインカジノサイトに日本国内から接続し、バカラ賭博などを行っていた疑いが持たれています。彼がオンラインカジノを始めたのは約5年前とされ、これまでに総額1億円以上を賭けていたと見られています。これは常習賭博罪にあたる可能性があり、警視庁が捜査を進めていました。

2024年6月23日午前、警視庁を出るフジテレビの鈴木善貴容疑者。常習賭博容疑で逮捕。2024年6月23日午前、警視庁を出るフジテレビの鈴木善貴容疑者。常習賭博容疑で逮捕。

経歴と常習的な賭博行為

鈴木容疑者は、『さんまのお笑い向上委員会』の演出や、『森田一義アワー 笑っていいとも!』のディレクターを務めるなど、フジテレビ内で高く評価されている存在でした。特に、港浩一前社長(73)が評価していた“港派”の社員だったと言われています。しかし、彼のギャンブル好きは業界内では比較的知られていたようです。

テレビ局関係者は、「鈴木容疑者は“裏アカ”を使ってギャンブルに関する赤裸々な投稿を繰り返していました。オンラインカジノだけでなく、競艇やスロットにも深くハマり、その収支を頻繁に報告していたのです」と語ります。これらの投稿は基本的に負け越しの記録であり、いわゆる“負け芸”のような側面もありましたが、現実の借金は冗談では済まされないレベルに膨らんでいたと言います。ある日の投稿では、競艇で7万円を賭けて9000円の払い戻しになったことに加え、オンラインカジノで14万円負けたことを明かし、「これと、オンカジで14万負けー はいオワター まじオワター」と嘆いていました。別の投稿では、「借りた 負けた」という短い言葉とともに、1万円を賭けて払い戻しがゼロだった状況を伝えています。

借金地獄と窮余の一策

鈴木容疑者は自他共に認める“ギャンブル好き”で、給料のほとんどをギャンブルにつぎ込んでいたといいます。それだけにとどまらず、複数の消費者金融から借金を重ね、さらに友人や親戚からも100万円単位で借金をしていた模様です。その総額は1000万円を超えていたと報じられています。

一向に返済の目処が立たず、彼はまさに“借金地獄”に陥っていました。一発逆転を狙い、給料を全額ギャンブルに注ぎ込むこともあったそうですが、結果は悲惨なもので、給料日に「給料全滅」と手書きで投稿することもあったといいます。さらに、少しでも勝つ確率を上げようとしたのか、“予想屋”と呼ばれる人物の有料note記事を5000円ほどで購入するなど、藁にもすがる思いだったことがうかがえます。ギャンブル依存によって底なし沼のような借金に沈んでいった鈴木容疑者は、ついには返済資金を捻出するために副業にも手を出していたとのことです。その詳細については、後編で明らかにされるとしています。

結論

フジテレビの敏腕プロデューサー、鈴木善貴容疑者が常習賭博容疑で逮捕された今回の事件は、オンラインカジノやギャンブル依存が個人にもたらす深刻な影響を浮き彫りにしています。数多くの人気番組制作に携わった人物が、巨額の借金を抱え、逮捕に至った背景には、彼の止められない賭博行為がありました。給料や借入金だけでなく、時には副業まで手を出して賭博資金を捻出しようとした彼の姿は、まさに絶望的な状況を示しています。この事件は、社会におけるギャンブル問題、特に国内からのオンラインカジノ利用の危険性について、改めて警鐘を鳴らすものと言えるでしょう。

参考文献

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