「TOKIO」公式サイトで解散を正式発表 31年の活動に幕、国分太一のコンプラ違反問題が契機

アイドルグループ「TOKIO」が6月25日、公式サイトにて同日付での解散を正式に発表した。1994年のデビュー以来、31年間にわたる活動に終止符が打たれた形だ。今回の解散は、メンバーである国分太一氏のコンプライアンス違反に端を発する一連の問題が契機となったと説明されている。

公式サイトで解散を発表した人気アイドルグループ「TOKIO」のメンバーたち公式サイトで解散を発表した人気アイドルグループ「TOKIO」のメンバーたち

解散理由と謝罪の言葉

公式サイトでの発表によれば、解散の決定は「メンバーでお互いの意思を確認し合い」行われた。解散の理由となった「このような状態」とは、国分太一氏のコンプライアンス違反問題に起因する一連の騒動を指している。発表文では、「ご関係の皆様には多大なるご迷惑やご心配をおかけする事態となり、大変重く受け止めております。改めて衷心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と、関係者への謝罪の言葉が述べられている。

広がる落胆の声とメンバーの胸中

TOKIOと長年仕事をしてきたテレビ業界の関係者の間には、解散の発表に対し落胆の声が広がっている。あるキー局プロデューサーは、「25日の昼頃から何か発表があるという話は流れていたが、まさか解散とは思いもしなかった。リーダー城島茂さんの心中を察すると苦しい」と明かす。城島さんは、特に『ザ!鉄腕DASH!!』などで幅広い世代からの応援を受けるにつけ、「いつかまたTOKIO5人で何かを届けたい」と漏らしていたといい、今回の決定はその願いが潰える形となったという。

国分太一氏のプロ意識と現場での対立

今回の事態の契機となった国分氏もまた、TOKIOへの強い思い入れを持っていたとされる。番組では温厚な印象を与える国分氏だが、収録現場では時折スタッフと意見が対立することもあったという。あるキー局局員は、番組制作に手を抜くことを嫌い、楽屋挨拶に来なかった若手スタッフを諫めたり、収録の段取りの悪さから長時間押した際に「TOKIOを舐めるんじゃねーよ」と厳しい言葉をかけたエピソードを語る。これは国分氏のプロ意識の高さゆえであり、また温厚な城島さんや松岡さんを悪者にしないために、あえて自分が厳しい役回りを担っていた可能性も指摘されている。しかし、国分氏はこうした厳しい言葉をかけた後も、スタッフにフォローの言葉をかけていたという。先の局員によれば、次の収録で声をかけ、「今日はしっかりしろよ」と笑顔で話しかけるなどの気遣いを見せていた。国分氏なりの優しさであったのだろう。ただ、平成から令和へとテレビ制作の現場環境は大きく変化しており、必ずしも国分氏の意図した通りに受け止められないこともあったのかもしれない。

TOKIOは今後の活動について、まずは関係者への謝罪と挨拶を行いながら、「それぞれが自分自身と向き合い」「お世話になった皆様に対して貢献」できるよう努めるとしている。国民的アイドルグループとして長年親しまれてきた一組が、こうして歴史に幕を下ろすこととなった。

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