「ダウンタウンDX」32年の歴史に幕、最終回に松本人志と浜田雅功は出演せず視聴者から賛否の声

日本テレビ系の長寿番組「ダウンタウンDX」(毎週木曜午後10時放送)が、2024年6月26日の放送をもって32年の歴史に静かに幕を下ろした。多くの注目を集めた最終回だったが、MCを務めるダウンタウンの松本人志さん(61)と浜田雅功さん(62)の新たな出演シーンは一切なく、「32年間、おつかれさまでした」という簡潔なメッセージで締めくくられた。

ダウンタウンの松本人志さん(左)と浜田雅功さん(右)、往年の名コンビの姿ダウンタウンの松本人志さん(左)と浜田雅功さん(右)、往年の名コンビの姿

番組の顔であるダウンタウンの二人の出演を期待していたファンや視聴者からは、SNS上などで様々な反応が寄せられた。「こんな終わり方でいいの…」「ある意味、伝説の幕切れでした」といった感想から、「マジで!?そらないよ」「信じられない最終回」「ありえへんやろ怒」「これ放送事故レベル」といった驚きや怒りの声、さらには「アッサリすぎ」という意見まで見られた。一方で、「出ないことで、逆にダウンタウン2人の意地を感じた」と二人のスタンスを読み取る声や、「思っていたのと違う…」「32年間、本当にありがとう。青春でした」「期待を裏切る終わり方も、またDXらしんじゃないの。本当にお疲れさまでした!」「最終回。これでええんかっ笑」のように、番組の幕引きを受け入れたり、独特な終わり方を評価したりする声もあり、まさに賛否両論が渦巻いた。

最終回の放送内容は、番組冒頭から異例のスタイルで始まった。木村祐一さん、石原良純さん、品川庄司の品川祐さん、増田貴久さん、河合郁人さん、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの陣さん、さらば青春の光の森田哲矢さん、クワバタオハラのくわばたりえさん、ベッキーさん、勝俣州和さん、アインシュタインの河井ゆずるさん、山之内すずさんといった合計12名のゲストが、3人ずつ4台の車に分乗して出演。車内では、番組に関する41個の裏話や、MCである“浜ちゃん、松ちゃん”こと浜田さん、松本さんとのエピソードを振り返るトークが展開された。各グループは最後に3人ずつカメラに向かって「32年間、お疲れさまでした~!」とメッセージを送り、番組は終了。その後、画面には大きな文字で「32年間、おつかれさまでした」と表示され、長きにわたる番組の歴史に幕が引かれた。

番組を巡っては、MCの二人が相次いで活動休止を発表していた。2024年1月からは松本さんが活動休止に入ったため、浜田さんが単独でMCを担当。しかし、2025年3月には浜田さんも体調不良を理由に活動休止を発表した。このため、同年4月以降は代打MCが週替わりで番組の進行を務める状態が続いていた。

「ダウンタウンDX」は1993年10月に放送を開始。ダウンタウンとゲストがフリートークを繰り広げるスタイルで人気を博し、数多くの企画や名場面を生み出してきた。32年という長い間、多くの視聴者に親しまれてきた番組は、MC不在という形でその歴史に幕を閉じることとなった。

番組の終了は、単なる一つのテレビ番組の終了にとどまらず、長年日本のテレビバラエティ界を牽引してきたダウンタウンというコンビの現状と、時代の変化を象徴する出来事として、視聴者の間で大きな話題を呼んでいる。この意外な形での終幕は、「伝説」として記憶されることになるだろう。