イスラエルとイランの間で12日間にわたり戦闘が繰り広げられる中、パレスチナ自治区のガザ地区では、その間に死者が800人を超えたことが地元の保健当局によって明らかにされました。
ガザ地区の犠牲拡大とイスラエル側の死者
ロイター通信が伝えたところによると、ガザ地区の保健当局は26日、イスラエルがイランと交戦していた期間中、ガザ地区で800人以上が犠牲になったと発表しました。この死者の中には、ジャーナリストも含まれているとのことです。
保健当局はさらに、過去24時間で新たに103人の死者が出たことも明らかにしました。一方、ロイター通信は24日、南部ガザで7人のイスラエル人兵士が死亡したと報じました。これは、今年3月にイスラム組織ハマスとの停戦が破られて以降、イスラエル側にとって一日あたりの死者としては最も多い数です。このイスラエル兵士の死亡を受けて、イスラエル国内で停戦を求める声が強まる可能性が指摘されています。
停戦実現の障壁と政権の課題
しかしながら、イスラエルのネタニヤフ政権は、停戦に強く反対する強硬右派勢力と連立政権を組んでいます。この政治的な状況が、紛争の収束や停戦の実現を困難にしており、先の見通せない状況が続いています。ガザでの多数の犠牲とイスラエル側の損失が続く中、国内政治が停戦を困難にしています。事態の見通しは不透明です。
参照元
- ロイター通信 (Reuters)
- Source link (Yahoo!ニュース)