【ワシントン共同】レビット米大統領報道官は26日の記者会見で、トランプ大統領が「来週」開催するとしたイランとの核協議の日程は決まっていないとし、核開発放棄のほかにも「多くの要求がある」と述べた。核開発継続を求めるイランのアラグチ外相は国営テレビで協議の予定はないと話し、応じるかどうかはイランが得られる「利益次第だ」と強調、互いにけん制した。協議再開は依然不透明だ。
レビット氏は、米軍によるイラン核施設への攻撃前に、備蓄されていた濃縮ウランが別の場所に移されたと指摘されていることについて、移動の兆候は「なかった」とし、こうした見方を否定。米情報機関が核施設を監視していたと説明した。
ヘグセス国防長官も記者会見で、濃縮ウランの移動に疑義を呈した。トランプ氏は交流サイトに「持ち出すには時間がかかり、危険な上、非常に重くて困難だ」と投稿した。
英紙フィナンシャル・タイムズは、濃縮ウランの備蓄はイラン中部フォルドゥの主要施設だけでなく、複数の施設に分散され、おおむね「無傷」だとする欧州当局者の初期分析を報じた。