決定!ロンドンブーツ1号2号、緊急生放送で電撃解散を発表 – その深層理由に迫る

2025年6月24日、人気お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳氏(51歳)と田村亮氏(53歳)が、テレビ朝日系の冠番組『ロンドンハーツ』の緊急生放送に出演し、グループの解散を正式に発表しました。番組内では、狩野英孝氏(43歳)が読み上げた手紙に《このたび、我々ロンドンブーツ1号2号は解散致します。田村淳・田村亮》と記されており、これにより31年間の活動に終止符が打たれることとなりました。淳氏は生放送中に「皆さんにカウントダウンしていただいて、カウントダウンしたら、そこからが解散」と述べ、視聴者と共に「3、2、1、解散~! ありがとう! 31年間お疲れさまでした。6月24日23時30分、ロンドンブーツ1号2号は解散しました!」と宣言し、話題を呼びました。

解散の理由について、淳氏は番組で「闇営業問題以降、亮さんが吉本興業を離れることになって」と説明。これは2019年に発覚した、吉本興業所属タレントによる事務所を通さない営業活動、いわゆる闇営業問題によって、亮氏が事務所との契約を解消したことに起因するとしました。続けて「僕としては吉本興業に戻ってきてほしかったんですけど……亮さんはどんどん吉本興業と距離ができて、独立されて」と、亮氏が吉本興業への復帰を望まず、自身の道を歩むことを選択した経緯を明かしました。淳氏は「亮さんにはどうしても戻れない理由があって、そこは尊重する」と、相方の決断を尊重する姿勢を示しました。

ロンハーの緊急生放送で解散を発表したロンドンブーツ1号2号、田村淳氏(右)と田村亮氏(左)ロンハーの緊急生放送で解散を発表したロンドンブーツ1号2号、田村淳氏(右)と田村亮氏(左)

この亮氏の「戻れない理由」という発言と、そこに見え隠れする覚悟に対して、インターネット上では《ほんと亮って義理堅い》《こういう人が損するっておかしいよな》《筋を通しきりたいんだろうな》といった、好意的な意見が多く寄せられました。では、田村亮氏が吉本興業に「どうしても戻れない理由」とは、一体何だったのでしょうか。

吉本退社後の田村亮の動向と「戻れない理由」

亮氏は闇営業問題で吉本興業を退社した後、淳氏が設立した株式会社LONDONBOOTSに所属しながら、吉本興業とエージェント契約を結ぶ形で芸能活動を再開しました。しかし、2023年にその株式会社LONDONBOOTSが閉業。現在は、淳氏が吉本興業に所属しているのに対し、亮氏はフリーランスとして活動しています。関係者によると、淳氏は亮氏の吉本復帰を望んでいたものの、亮氏は頑なにこれを固辞していたそうです。

亮氏自身も、2022年2月に映画の公開記念イベントに出演した際、報道陣から吉本への復帰意向を問われ、「僕だけのうのうと戻っていくことなんてできないです」と明確に否定的な見解を示していました。この発言からは、彼が一人だけ元の鞘に収まることへの強い抵抗感がうかがえます。芸能ライターは、亮氏の「頑固で義理堅い」性格を踏まえ、彼が吉本興業を契約解除となった元雨上がり決死隊の宮迫博之氏(55歳)や元カラテカの入江慎也氏(48歳)といった、共に闇営業問題に関わった仲間たちのことを気にかけている可能性があると指摘しています。自分だけが復帰することへの葛藤が、「戻れない理由」の一つとして存在しているのかもしれません。

“金髪の恩人”加藤浩次との深い関係

さらに、田村亮氏にはもう一人、深く気にかけている“恩人”の存在があると言われています。それが、極楽とんぼの加藤浩次氏(56歳)です。加藤氏は、亮氏のトレードマークとなっている“金髪”スタイルの生みの親であり、30年以上にわたる長い付き合いがあります。亮氏の若手時代、加藤氏と同じ劇場に出演しており、頻繁にお酒を奢ってもらうなど、加藤氏を“兄貴”として慕っていたそうです。

闇営業問題が報じられた際、加藤氏は自身がMCを務める情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で、当初は「金銭の授受はなかった」という亮氏や吉本興業からの説明を信じてその内容を報じました。しかし、実際には金銭の授受が行われていたことが明らかになり、加藤氏は事実と異なる情報を伝えてしまった形となりました。

亮氏はこの後、加藤氏に直接電話で嘘をついてしまったことを謝罪した上で、「反社会的勢力だとは知らなかった」と訴えたといいます。これを聞いた加藤氏は、『スッキリ』の番組内で「会社の初動ミスでもある」と吉本興業の対応を批判し、「今の社長、会長の体制が続くなら吉本興業を辞める」とまで発言し、経営陣の刷新を求めるなど、亮氏のことを強く擁護しました。その後、亮氏が活動を再開した際には、番組を通じてエールを送るなど、変わらぬ師弟関係を示しました。

しかし、この騒動をきっかけに、加藤氏自身も吉本興業とエージェント契約に切り替え、最終的には契約終了となり吉本を去ることになりました。芸能関係者は、亮氏の心の中には、これだけ自分を庇い、結果的に吉本を離れることになった恩人である加藤氏の存在があり、「あの加藤さんが吉本を去ったのに、自分だけがのうのうと戻っていいのだろうか」という気持ちがどこかにあったのではないかと推測しています。

まとめ

ロンドンブーツ1号2号の突然の解散は、多くのファンに衝撃を与えました。相方の田村淳氏が明らかにした表向きの理由は、闇営業問題に端を発する田村亮氏の吉本興業からの独立と、彼が吉本へ戻らないという強い意志を尊重した結果です。しかし、その「どうしても戻れない理由」の深層には、共に騒動に巻き込まれた他の芸人への義理、そして何より、自分を支え、吉本を去ることになった恩人・加藤浩次氏への複雑な思いがあったと見られます。31年間苦楽を共にしたコンビの解散は、単なる方向性の違いだけでなく、過去の出来事と人間関係の綾が複雑に絡み合った結果と言えるでしょう。

Source: Yahoo!ニュース (Jisin)