ロンブー解散、結成32年目の「ロンドンハーツ」生放送で電撃発表

結成32年を迎えた人気お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」が、コンビ解散を発表しました。2024年6月24日、司会を務めるテレビ朝日系の長寿番組「ロンドンハーツ」(通称ロンハー)の生放送中に、田村淳さんと田村亮さんの2人が視聴者へ直接報告しました。長年、2人の冠番組として親しまれてきた「ロンハー」での発表は、多くのファンや関係者に衝撃を与えました。

結成からの軌跡:「異端児」が切り拓いた道

1993年に結成されたロンドンブーツ1号2号は、当時のお笑い界においてはまさに「異端児」と称される存在でした。従来の典型的なお笑いスタイルとは一線を画し、淳さんの赤髪や亮さんの金髪といった派手なビジュアル、さらにストリート系のファッションで登場。この斬新なスタイルは若者層から圧倒的な支持を集め、テレビや舞台だけでなく、数々のファッション雑誌にも登場するなど、お笑い芸人のイメージを大きく塗り替えました。「ロンハー」は1999年に放送を開始し、現在26年目に突入。コンビの成長とともに歩んできた、2人にとって非常に思い入れの深い番組です。

闇営業問題、そして広がるソロ活動の影響

コンビの歴史において大きな転機となったのが、2019年に亮さんが反社会的勢力との「闇営業」に関与した問題です。この問題により亮さんは一時的に芸能活動を謹慎。しかし、2人はコンビの継続を選択し、亮さんの謹慎期間中、淳さんが一人で「ロンハー」をはじめとする番組を守り抜きました。亮さんは復帰後、近年では趣味であるマラソンを通じてランニングイベントを開催したり、自動車レーサーとしても活動するなど、活動の場を多角的に広げてきました。芸能関係者は、闇営業問題以降にソロでの仕事が増えたことが、結果的に2人の間の距離感を年々広げていった可能性があると指摘しています。

ロンドンハーツ生放送でコンビ解散を発表する田村亮氏ロンドンハーツ生放送でコンビ解散を発表する田村亮氏

メンバーと共演者の率直な心境

解散発表の場で、田村淳さんは「ホント、つらいことも楽しいことも、亮さんと一緒に過ごせて。このコンビを組めたことは、僕は本当に幸せだったなと思うし、なにより僕たちのことを応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました」と、相方とファンへの感謝の気持ちを述べました。

一方、田村亮さんも「我々2人でちゃんといろいろチャレンジしていきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします。ありがとうございました、ありがとうございました」と語り、今後の個々の活動への意欲を示しました。

生放送には、アンタッチャブルの山崎弘也さん、狩野英孝さん、FUJIWARAの藤本敏史さんが立ち会いました。狩野さんが解散に関する手紙を読み上げると、彼らは目を丸くし、顔を見合わせるなど、突然の発表に「茫然自失」としていた様子が伝えられています。放送終了後、狩野英孝さんは自身のX(旧ツイッター)を更新。《学生時代から楽しく番組を拝見してて、自分が芸人になってずっとお世話になってきました。凄く寂しい気持ちはありますが、お2人が個々で活動されていく事に安心しました。(中略)本当にお疲れ様でした》と、先輩芸人への労いと自身の心境を綴りました。

今後の活動:コンビ解散後も「ロンハー」は継続

コンビとしての活動は終了となりますが、朗報として「ロンドンハーツ」については、今後も田村淳さん、田村亮さんの2人が引き続き司会を務めることが発表されており、ファンは変わらず彼らの共演を見ることができます。コンビの歴史に幕を下ろし、それぞれ新たな道を歩み始める2人の今後の活躍に注目が集まります。

参照元

https://news.yahoo.co.jp/articles/50870c4d31ba111a687b91ab8ca20bfe8900f66d